審査員の皆様からの、応募プロジェクトに向けたメッセージをご紹介します!
営利も非営利も、産も官も学も、すべてをまたいで向き合うべき、難易度の高い社会課題が散財する現代社会。
その解決のためには、目的からではなく「問い」から手を取り合うプロジェクトがもっとたくさん必要です。
世の中を明るく、前向きに変革していく可能性をひめたプロジェクトに出会い、そして自分自身もそこに関われることを心から楽しみにしています。
<麻生要一>
新しい創造は、いつも誰かの新しい「問い」から生まれているのかもしれない。
自分では考えたことのないような「問い」に出会いたいし、自分の視点が誰かの「問い」のヒントに繋がったら嬉しいです!
<栗栖良依>
日頃から意識をしていることは、どれだけ脳に傷をつけられたか。
脳に傷がつくほどの写真、言葉、出来事、物事に出合えたか。
それは忘れられない、印象深い瞬間で、永遠に蓄積されていく糧だと思うのです。
そんな脳に傷がつくような、驚きとか感銘とか気づきがあるような、
そんな脳に傷がつくような、みなさまの”問い”と出合いたいです。
<田中杏子>
「科学者は、“Why(なぜ)”と問い、アーティストは “Why not(なぜしないのか)”と問う」という言葉があります。これは、科学的なプロセスを単純化しすぎているかもしれませんが、クリエイティブなプロセスの性質においては、真実のようにも思えます。科学者は、最終的なゴールは明確であるのに対して、アーティストには目指すべき場所はなく、どこに行き着くのかさえ分からないことが多いです。作家エイミー・ウィタカーの著書「Art Thinking」では、このようなアーティストの旅路を“in the weeds”と表現しています。直訳すると、「生い茂る雑草の中」ですが、「途中で迷子になっても、最後は思いもしなかった素晴らしい場所にたどり着く」、という意味もあります。これは、実験して、調査するプロセスであり、世界の常識を疑い、社会全体にとって何がプラスなのかについて考えるプロセスでもあります。
私がQWS Challengeで期待するプロジェクトは、単なる新しさだけでなく、今までの想像を超える視点を持ったものです。プロジェクトのリーダー達は、結果や生産性だけに固執せずに、この“in the weeds”というプロセスを大切にして欲しいです。結局、傍からは度重なる失敗に見えるものが、最も成功することが多いと思います。質問すること、失敗すること、道に迷うこと・・・。これらを恐れないで下さい。過程での学びを、仲間と共有して下さい。
<ダニエル・ハリス・ローゼン>
ずっと持っている問い、ふと浮かんだ問い、答えのない問い、答える方法も分からない問い、問いの前提を問うような問い。いろいろな「問い」がありますが、そのどれもが自分の中の問わずにはいられない問いに繋がっていて、まさにそのような問いが人を動かすのだと思います。みなさんと問いを共有できることを楽しみにしています。
<朱 心茹>
頭の中にある「社会的に正しいこと」なんて、やらなくて良いと思っています。
そんなのつまんなくないですか?それに他人事に熱意を傾けるのって、そもそも難しいじゃないですか。
そうではなくて、あなたのお腹の中にある不満や、こうあったらいいな!という気持ちにちゃんと向き合ってるプロジェクトを期待してます。
あなたの人生なんで、あなたが本当にやりたいことを見せてほしいな、と。
<八谷和彦>
"問う"ということは、現代に最も欠落している行動の一つです。本質を失った情報や行動が取り巻く現代に、自分自身と世の中に"問う"ことを続けることで、自分が導いた温度のある答えこそが本質だと思っています。そんな本質を捉えたプロジェクトに出会えることを大いに楽しみにしております。
<銅冶勇人>