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妖艶と言うものについて

妖艶と言うものについて
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妖艶な女性と言うものを描くことになっているがピンナップ写真などを見ているが、どうもダメだ。
なんだかんだやっているうちに、明治の女性のページが出てきた。
女性の権利などうとんじられていた時代なのにその容貌に凛といた意識を感じる。
男のいいなりになんてなるものかと言うものが伝わる。
と言いながら、男のいいなりにならざろうえない理不尽の中で生きる強さが漂う。
それだからこそ、その女性の人格が浮かび上がる。
そう、ぼくにとっての妖艶とはそうした人格のことを言うのだろう。
着物というたためば四角く平たくなる服がより日本女性を語る。
襟元,胸元,袖。平たい布は中の体の仕草でいろんな表情を作る。
肉体と精神は着物という極端にシンプルなものを突き破って雄弁になる。
妖艶とはむきだしのセックスシンボルのことではないな〜。
この頃の、物事をあからさまに表現することには嫌悪感すら覚えているが、
日本女性の妖艶さを考えると、,現代のそれはグロにしかならないなと合点した。

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