CREATIVES

  • 48

CACTUS

光を求めて異様な育ち方をしたサボテンを目にし、以前テレビで見た『チェルノ ブイリ原発事故跡地』を思い出した。事故直後、「今後100年は草木も生えない」 と言われたその場所は、今や溢れんばかりの自然に覆い尽くされ、野生動物たち が自由に棲み着いている。放射能汚染により、未だ人類は足を踏み入れることさ え出来ないというのに。凄まじい自然の生命力に感動すると同時に、温暖化で滅 びるのは地球ではなく人類なのだと改めて実感した。人は自然に生かされている のだ。

前へ