Ronald-Gloria-Brian (英語・日本語同タイトル)

題は光の三原色RGBとかけている。
配色も、それぞれのチャンネルが重なったときの色を基にした。
この作品では、人間の多面性を表現した。
私は、ほぼすべての人間が、程度・数の大小はあれ、複数の人格で成り立っていると考えている。
人格は固定されておらず、状況・感情・理性によって大きく変化する。
私自身も、「あの時と今では、まるで違う人間みたいだ」と感じたことがある。
Ronaldは欲の強いナルシストの男性、Gloriaはすべてを赦す優しい少女、Brianは固定観念に縛られていつも何かにおびえている子供を象徴している。彼らは皆、一人の人間におさまっている。それが単独で出たり、混ざりあったり、重なったりして、その時々「自分」になるのだと思う。