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”人工の花園テーブルに入り込む猫”
”人工の花園テーブルに入り込む猫”
えかきモードをまったく見失って弱っていた。
うだうだと過ごしていたが、人間にはいつもそいつを活かす何かしらがその人の周りに転がっているものだ。
まるでそれは、そいつのゴミのようにその辺に転がっているものだ。
ゴミみたいだから、本人はまったくそれが有用な宝だとはほとんど気付いていない。
最近、そう言う事を認知しはじめている。
そうとう下らないメモスケッチがたまっている。
大概は「ふん!くだらないものを考えたものだ」と捨ておいている。
まったく描きたいモードを失って、部屋の中で虚ろに過ごしていた。
家の先の人の花壇にいい花の塊が咲いていたので、それを何枚もの写真で継ぎ合わせたようなふうに仕上げる事を思いついた。
でもむずかしすぎる。また思案に暮れて、目の前に押しピンでとめた何ヶ月も前の小さなスケッチを見て、立体を作ろうか、なんて思った。
これも立体にする構造が分からなくって、ほっといたものだ。
だから立体にするには難しすぎる。
どうするかシノゴノやっていると「なんだ、このまま絵にして描いてもいいんだ」と気がついた。
そう、立体の構想としてのアイディアだったから、立体にする事に固執するからモノにできない。
絵にしてしまえばそれは可能で、また、絵にする事で絵のテーマ性が広がるような気がする。
考えの方向を変える、見方を変える、解釈をいろんな風にめぐらす。
この事で、考えは活きたり、死んでしまったりもする。
そういうことで、ほとんど死んでいたようなぼくだが、少し息をとりもどしたみたい。少しだけね。
*
”人工の花園テーブルに入り込む猫”
和紙パネル、90×60cmを2枚あわせ(90×120)
木炭、墨、顔彩、アクリル。
えかきモードをまったく見失って弱っていた。
うだうだと過ごしていたが、人間にはいつもそいつを活かす何かしらがその人の周りに転がっているものだ。
まるでそれは、そいつのゴミのようにその辺に転がっているものだ。
ゴミみたいだから、本人はまったくそれが有用な宝だとはほとんど気付いていない。
最近、そう言う事を認知しはじめている。
そうとう下らないメモスケッチがたまっている。
大概は「ふん!くだらないものを考えたものだ」と捨ておいている。
まったく描きたいモードを失って、部屋の中で虚ろに過ごしていた。
家の先の人の花壇にいい花の塊が咲いていたので、それを何枚もの写真で継ぎ合わせたようなふうに仕上げる事を思いついた。
でもむずかしすぎる。また思案に暮れて、目の前に押しピンでとめた何ヶ月も前の小さなスケッチを見て、立体を作ろうか、なんて思った。
これも立体にする構造が分からなくって、ほっといたものだ。
だから立体にするには難しすぎる。
どうするかシノゴノやっていると「なんだ、このまま絵にして描いてもいいんだ」と気がついた。
そう、立体の構想としてのアイディアだったから、立体にする事に固執するからモノにできない。
絵にしてしまえばそれは可能で、また、絵にする事で絵のテーマ性が広がるような気がする。
考えの方向を変える、見方を変える、解釈をいろんな風にめぐらす。
この事で、考えは活きたり、死んでしまったりもする。
そういうことで、ほとんど死んでいたようなぼくだが、少し息をとりもどしたみたい。少しだけね。
*
”人工の花園テーブルに入り込む猫”
和紙パネル、90×60cmを2枚あわせ(90×120)
木炭、墨、顔彩、アクリル。
