ペインティング・ボクサー

ペインティング・ボクサー

篠原有司男さんの事を描いた映画を見ていい人だな〜と思った。

かなり昔の描きさしの絵をつぶして、新しい画面にしようとしてみたら、ボクサーの絵が出て来た。
パネル仕立てにしてじーっと見ていたら、なんでボクサーを描いたのかなーと思った。
およそ、ぼくにボクサーを描こうと言う意識は見当たらない。
同時に、篠原さんの映画を見ていた。
この描きさしの絵は篠原さんを思う絵として十数年前に用意されていたんだ。

最初に描いた昔、絵を描く意味をぼく自身失っていたけれど、なにか描かないと駄目じゃないかと思って描いている。描いてみたけどどうして良いのか解らず多分最初の１時間ほどで筆を折ったと思う。

それが、今描く意識が蘇った。
水墨ばかりをやっていて、少し飽きたところでこの絵に色をさした。

あらかた進んで行くうちに、また筆が止まってしまった。
夜に像が頭に浮かんで、枕元の紙に描いた。ほとんど寝ていたけど。
明け方、それを見て、これをオーバーラップさせようと思った。
昨日、墨で描き込んだ。

墨がそれまで描いていた色彩を拾い上げてくれる。
ま〜、良いんじゃないかな？