私のプロジェクトは基本的に他者との共同作業を伴う｡単独のクリエイターとしてのアーティストの役割を鑑み､コミュニティーを巻き込んだプロジェクトをおこなう｡これまで実施したそれぞれのプロジェクトは、地域の人々との共同制作であり、地域に特有の形となっている｡
私は特にマスレベルではなく一対一のコミュニケーションの問題について検証することに関心がある｡私の作品は、いつも周囲のコミュニティーを巻き込む形をとるが､いわゆる「コミュニティー アート」ではない。プロジェクトの参加者の名前、癖､個人史､その人と地域との関係などを知ることで、参加者一人一人と個人的な関係を築くよう､試みている。既存のアートの枠組みを超えた一対一のコミュニケーションの問題を再検証することで、アートの可能性を探っていきたい｡
このようなプロジェクトを通して人々が繋がり､お互いの様々な考えを交換できる有機的な場を創りだしていきたい｡私はよく「博物館」をプロジェクトの為の媒体として使用するが､私の実践はいわゆる「インスティチューショナル クリティーク」ではない。私の「博物館」はあくまでコミュニケーションの場として提供される｡私はアートには個人間のコミュニケーションの場や機会を創りだす可能性がある、と信じている｡
活動
Movie, Editing, Graphic Design, Photography, Fine Art, Architecture, Planning and Direction
Awards
言語
日本語
