訪れてみたくなる地名のタイポグラフィを作ろう
これから年末にかけて、冬のホリデーシーズンが到来します。海外では言葉が通じるかが心配だけれど、漢字を使用する国では、言葉が話せなくてもなんとなく文字をみれば意味が汲み取れる経験をしたことはありませんか? 漢字(中国語:hànzì , 日本語:kanji) は、中国語、日本語、韓国語、ベトナム語の中で使われ、主に東アジアで広く使われている文字です。留めやハネなどが美しく、つくりやへんなどのパーツ一つ一つが意味に意味があり、その種類の多さや複雑な形など、他の文字と比べてもとてもユニークです。
本プロジェクトでは、その「漢字」を題材に、イラストやデザインを組み合わせたタイポグラフィを募集します。テーマは「地名」。国名や町名、地域名など、私たちがいつも地図や標識で目にする地名は、無味乾燥なフォントで書かれていることが多いもの。そこで、漢字の地名にあなたが思う土地の特徴や思いを加えて、見る人をその土地にいざなう、面白いタイポグラフィを作ってみませんか。普段、通学や出勤時に何気なく見ている駅の看板や、地図上で見る街の名前を、独自のアイデアで表現してみてください。
選出された作品は、FabCafeにて展示いたします。アルファベットのタイポグラフィとはひと味違う漢字を使った遊びを、アジアのクリエイター同士で楽しみましょう!
プロジェクト概要
プロジェクト名: 地名設計 – 漢字を使った地名のタイポグラフィを募集!
募集するもの:
● 漢字を使った「地域名」のタイポグラフィ (ex. 渋谷,東京,歌舞伎町など )
● イラスト、グラフィック、写真など、タイポグラフィが含まれた平面作品を募集します。
● 応募時に、ご自身の作品の地域の情報(県名や場所・詳細など)を添えてご応募ください。
デザイン募集期間: 2016年11月15日(火)-12月15日(木)
応募ファイルの仕様:
PNGまたはJPEG形式 / 72 dpi / RGB / 7MB以内
※選出された作品は、デザインを賞品にプリントするためのデジタルデータの提供をお願いします。
ルール:
● 公募期間後に開催される「ZINEイベント」にて、ご自身の作品を素材として使用可能な方は、「表示-非営利」のクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開してください
賞: 作品が選出された方には、デザインを下記のいずれかの賞品にしてプレゼント!
トートバッグ / Tシャツ / 帽子 / キーホルダー / テープ など
審査員
大日本タイポ組合
ヒゲ有りで苗字無しの秀親とヒゲ無しで苗字有りの塚田哲也により1993年に結成。文字通りモジモジしながら文字で遊んで23年。文字と歩んで三千里。文字を解体し、組合せ、再構築することによって、新しい文字の概念を探る実験的タイポグラフィ集団。2014年10月「文字による文字のための文字のサイト」type.center(http://type.center/)を立ち上げる。2015年ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて「字字字」展を開催。Website http://dainippon.type.org/
葉忠宜
Yeh, Chung-Yi
2007年から日本でグラフィックデザインと写真を学ぶ。2012年に京都造形芸術大学で情報デザイン学科を卒業後、「OVAL」という自身のデザインスタジオを設立。また、「Monotype」タイプディレクターの小林章氏の著書「フォントのふしぎ」「欧文書体1:その背景と使い方」「欧文書体2:定番書体と演出法」「まちモジ」を、自身が翻訳し、輸入・キュレーターとなった。最近では日本のタイポグラフィ誌「TYPOGRAPHY」の中文版の制作をするなど活動を広げている。Website http://yeh.format.com/