COMPETITION

1万人のクリエイターミーツPASS THE BATON vol.4

JINSの眼鏡フレーム端材から生まれるプロダクトのデザインアイデア募集

レポート 2013/07/02(火) - 2013/09/02(月)

9810895315_5aed1dec69_z.jpg?mtime=20180409153706#asset:1525858

樹脂端材を、デザインの力で新商品に変える。採用作品2点が決定。

アイウエアブランド「JINS」より提供された、眼鏡フレームの樹脂端材を活用した新しいプロダクトのデザイン・アイデアを募集する「1万人のクリエイターミーツPASS THE BATON Project vol.4」。年間400万個という大量な端材を魅力的なプロダクトに変えるべく、その特徴である加工のしやすさやカラーバリエーションを活用した作品が91点応募されました。今回は、審査の末、2つのデザインが商品化に進むことが決定。採用となった2つのデザインは、なんと同じクリエイターからの提案でした。

クリエイターとともに「ニューリサイクル」を考えた全4回の公募プロジェクト「1万人のクリエイターミーツPASS THE BATON」は今回が最後。審査結果をぜひご覧ください。

shinsakai01_re4.png?mtime=20180409153705#asset:1525857
shinsakai02_re2.png?mtime=20180409153704#asset:1525855

デザインを選定した人々

uehara.png?mtime=20180320175748#asset:3196

植原 亮輔(キギ)クリエイティブディレクター、アートディレクター

watanabe.png?mtime=20180320175807#asset:3197

渡邉 良重(キギ)クリエイティブディレクター、アートディレクター

toyama_re.png?mtime=20180320175903#asset:3202

遠山 正道株式会社スマイルズ 代表取締役

hayashi_re.png?mtime=20180320180522#asset:3204

林 千晶株式会社ロフトワーク 代表取締役

採用作品

mano-keisuke 『Ka-Sa-Ne [Brooch]』

0881811d94fbd09b7c12a9857cf3d325_660.jpg?mtime=20180409153703#asset:1525854

コンセプト

積層の色合わせを楽しむブローチ。サンプルで頂いた幅の狭いアセテートを使用。並べ、重ね、考えていた時の楽しさをそのままブローチに。シンプルで飽きのこないタイプのブローチを目指しました。

講評

端材をアクセサリーに変えるアイデアは他にもありましたが、商品化をふまえて考えるとこの作品が一番よいと感じました。どことなくですが、メガネとの接点を感じます。磨きをかけた実物も見てみたいです。(キギ 植原氏)

実際に試作しているから、「これだけきれいなものができる」という説得力があります。ピアス、ネックレスなど、この発想をもとにしたアクセサリーシリーズというのもいけそうですね。(ロフトワーク 林)

mano-keisuke 『Glasses-duck』

03e228c38a57fb3d0c12f8349c297ab9_660.jpg?mtime=20180409153705#asset:1525856

コンセプト

頂いた端材をハの字に置いてみた。片方の端材が黄色で、何だかアヒルの水かきに見えた。次に置いた端材が翼に見えた。眼鏡に足が生えている感じはスタンドとして、ちょっと楽しい。くちばしが取り外せて眼鏡用ドライバーになっていたらより良いかも知れない。

講評

メガネと関連性があるのがいいなと思いました。審査の中で実際に端材を組み立ててみたら(以下の写真)、これがだんだんかわいく思えてきちゃいました。加工をせず、端材の形を活かしたまま接着して組み立てるというアイデアも良いですね。(キギ 渡邉氏)

 プロダクトとして写真映えしそう。このメガネの置きが300羽くらい並べられて展覧してあったらおもしろいかもしれません。(スマイルズ 遠山)

JINS賞

商品化はかなわなかったものの、ユニークなアイデアが評価された下記の作品2点が、株式会社ジェイアイエヌより特別賞に選定されました。受賞者には賞品として「JINS PC(R)」が贈呈されます。

9810895315_5aed1dec69_z.jpg?mtime=20180409153706#asset:1525858

株式会社ジェイアイエヌ 代表の田中仁氏(左)と、企画グループ マネージャーの矢村功氏(右)

カノ マサキ『ブロックチェア』

0722e0798f04455f62fd168f7a0d0eae_660.jpg?mtime=20180409153707#asset:1525859

コンセプト

「400万個を使いきれ!!」

誰も見たことがないかもしれない。圧倒的な、存在感。

端材をただ積み合わせただけの、椅子。

使い勝手は?強度はどうだろう?重さは?そんなことは、どうでも良いのではないかと?

僕が、見てみたいと思ったから。それは、好奇心です。

誰も、見たことがないかもと思ったから。

端材をこんなに沢山使える機会って、そんなチャンスはそんなないはずです。

作ってみなければわからない。

贅沢な魔法。

だったら、考えていても仕方がない。

田中 仁 氏のコメント

圧倒的なダイナミズムに惚れました。実際のところ、端材を何個使うかはわかりませんが、たしかにこれだけの量で椅子を作るというのは考えもしなかったことなので、私も見てみたいと思いました。吹っ切れた感じ、突き抜けた感じがいいです。

矢村 功 氏のコメント

このアイデアは、もしかしたらだれかが思いつきそうかもしれません。ただ、こうして実際にぶつけてこられたという大胆さと圧倒的なスケール感が抜群に目立っていました。

ハナキタコア 『カラフルクリップ “With” 』

6739b979b0baff6b9da7d3b08a60230f_660.jpg?mtime=20180409153702#asset:1525853

コンセプト

「あたりまえだったけど、あたらしい」クリップクリップの挟むというあたりまえの機能。アセテートの積層、べっ甲のリッチ感や豊富なカラー+プリントの装飾を加えアクセサリーとしても使えるクリップへ。

タイトル『With』はクリップの側面が人が向かい合っている姿に見えること、2種類のアセテートが一緒になって構成されていること、機能に装飾を加えたというwithから名付けました。

組み合わせによって多くバリエーションが出来る。眼鏡フレームのプリントからクリップへのプリントを考えた。文字だけではなく図形や柄もプリントしたい。

田中 仁 氏のコメント

 「あ、これすぐに商品化できるな」という印象を受けました。こういうおしゃれなクリップは、今までになかったと思います。素材となるアセテートは通常のプラスチックと比べて高品質です。それでクリップを作ったら、結構いいものができるのではという気がします。このアイデアで洗濯バサミも作ったら、洗濯物を干すのも楽しくなりますね。

矢村 功 氏のコメント

ぱっとみてかわいいと思いました。実際に試作したビジュアルが本当にかわいくみえるので、説得力と共に「実際に作ってみたいな」という気持ちが湧いてきました。

審査メンバーからの総評と審査会レポート

rep_pict.png?mtime=20180418210636#asset:1941812

審査会の様子をフォトレポートにまとめました。各審査メンバーからの総評もこちらで紹介しています。

>>詳しく読む

前へ

followを解除しました。