高次素材アーカイブス
高次素材アーカイブはユニークなアイデアを実現させるためのクリエイティブプロセスをキュレーションすることで発想の飛躍を促進させるオープンアーカイブプロジェクトです。
リサーチャー視点から感覚的な事象をどのような視点でクリエイターたちが見つめているかを解説し、高次素材活用の可能性を世の中へ提示します。
開催ステートメント
音やその場の雰囲気など日々誰しもが受け取りつつも、無形であるがゆえ存在の検証が難しい、打ち捨てられた存在を我々は「高次素材」と呼び始めた。
高次素材は常に我々の身の回りに溢れ、その存在は決して誰にも何処にも独占を許さず、高次素材の前に人類は等しく平等であると言える。
高次素材の存在は人々の文化的活動に強く作用し、人々が元来備え持つ認知機能を刺激することで、言語を超えた新たなる情報伝達の方法を生むはずである。
それを創造性と呼び、経済性を飛び越えた関係性を模索する。
高次素材が提供され続ける限り、その営みは続くはずであり、その営みはより高度な人間社会の構築へ到達する。高次素材は誰のものでもない、何処にでもある。
見つけるためのトリガーは、我々の眼差しの中にあるのである。
ようこそ高次素材の時代へ
我々は、この無形で理解が難しい事象たちを、実際に創作物として世に生み出されていく過程を実例に挙げながらどのように高次素材が活用されているのかをわかりやすく解説し、素材としての可能性を提示していきます。
高次素材とは
感覚的なモノゴトの起こりを属人的な感性で捉え、それを表現するとき我々が高次素材と呼ぶ素材が生み出される。これらの素材は有象無象に存在し、無尽蔵である。本フロー図は人が高次素材を取り扱うまでにどの様なプロセスを辿り表現に落とし込むのかを端的に表現をしたものである。
- 外界刺激:外界からの刺激を受け取る
- 属人的経験則:モノゴトを捉える視点・感覚は属人的な経験則より発生する
- 解釈行為:感覚的に捉えたモノゴトを言葉にし語り、文章にして理解を深める行為
- 再現:捉え、理解を深めたモノゴトを他者へ伝播するための表現行為
高次素材アーカイヴスへの寄稿
今回のアプローチを私は「捉えられようの無いものを日々あなたはどんなふうに捉えていますか?」という意図で理解していますが、これは巷に溢れかえったり、特定の人物が、一見まとめ上げたように紹介している「xx思考」のパターンをアーカイブしようとする試みなのかもしれません。
ひとつ、参考までに小話を。空手家の大山倍達は「What is Karate?」を1958年に記したのち、「This is Karate」を出版しました。Melt.がしようとしていることも、そういうことなのかもしれません。
β版・正式版ビジュアル制作
Kohei Sasaki ( https://www.instagram.com/kohei_sasaki39/ )
β版ビジュアル
本アーカイブプロジェクトにご協力いただける皆様へ
本企画は高次素材設計技術研究舎 -Melt.のアーカイブを通じたリサーチ活動ですので、登録いただいた事例の表彰をおこなうものではありません。皆様の"世界にもっと知られるべき"と思うプロジェクトや作家などを、ご自身の視点から見た素晴らしさを「高次素材」というフレームで語っていただくことでクリエイターや未来のクリエイターの創造性を底上げする活動へ力を貸すことに喜びを感じていただける方にぜひご参加いただきたいと私達は考えています。
募集対象
何を募集するのか
業界や分野の壁は問いません。デザイン・エンジニアリング・ビジネス・アート、あらゆる分野においてユニークでクリエイティブなアプローチの"プロセス"を募ります。
すべての人に新しい発想のタネを提供する、お手本・ケーススタディとなる発想・思想・アプローチをアーカイブし、掲載していきます。
参加資格
どなたでも参加可能です。
「我こそは!」というご自身のアプローチでも、こんな面白い発想でモノを考えている人がいる!というタレコミでも大歓迎です。
※運営チームによるアーカイブ内容チェックにて掲載の取り消しを行う場合があります。
全体スケジュール
以下のスケジュールで募集します。
オープンβ版期間(終了) |
2023.4.1〜2023.4.7(1週間) |
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正式版リリース |
2023.5.1 |
応募のステップ
【見つけたら、書いて、即アーカイブ。】
高次素材はどこにでも有象無象に散らばる無形の素材です。
自然現象、感情、感覚、風景…無形のマテリアルを素材として制作されていると感じた作品や、体験、プロダクト、建築、プロジェクトなどを発見したら、あなたなりの解釈で「何を素材として」「どうやって実装されているか」を書いてみてください。(自薦も可能です)
あなたの発見が、高次素材の定義を広げ、クリエイティブジャンプのプロセスを明らかにする一助になります。
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STEP 01
見つける・気づく
あなたの身の回りにあふれる様々なモノやコトから、ギャラリーで開催される展示会まで様々な場所に高次素材は使われています。
いつもとちょっと目線を変えて、「これはどうやって作られたんだろう」「製作者はこのアイデアをどうやって気づいてしまったんだろう」という気持ちで眺めてみてください。
問いを持って眺めることで、対象となるモノやコトの成り立ちに思いを馳せ、発想の根源となった事象に気づくことができるかもしれません。その根源が無形の現象や心のゆらぎから発想されていたとき、それは高次素材を使って制作されていると気づくことができます。 -
STEP 02
書いて
根源となる高次素材を認識したら、どのようにして自分の目の前にあるモノ・コトとして実装されているのか分析してみましょう。
それは比喩かもしれない、それは味かもしれない、もしかしたら昔遊んだ遊びの中に同じことがあったかもしれない。
このゆらぎの正体とそれを活用し、製作者が感じた体験を同じ様な体験として表現することこそが、高次素材設計技術です。
本アーカイブスでは、
1.どのような高次素材を素にしているか
2.実装方法
をまとめて記入してください。 -
STEP 03
アーカイブ!
あなたのアーカイブにより高次素材アーカイブスは充実していきます。ユニークなアイデアを実現させるためのクリエイティブプロセスを集めることで発想の飛躍を促進させることを目的としたオープンアーカイブプロジェクトとして、様々なアプローチが集まることで誰かの発想の一助になるかもしれません。
また、自らの発想がまた新たな創発を生み出すかもしれません。
主催
感性・技術を分け隔てなく取り扱い、クリエイティブにおける発想のジャンプをもたらすデザインプロセスを"高次素材"と定義し、その設計手法の探求と一般化を指針として活動しているオープンラボです。
お問い合わせ
これって高次素材になりますか?などのご質問大歓迎です。