COMPETITION

NEWVIEW AWARDS 2018 〜DESIGN YOUR ULTRA EXPERIENCE〜

ファッション / カルチャー / アート分野のVRコンテンツアワード。ネットワークトラブル等でエントリーができない場合は、開催概要に記載のサブフォームでお試しください。

結果発表 2018/06/01(金) - 2018/07/31(火)

NEWVIEW AWRDS 2018 結果発表

ファッション/カルチャー/アート分野のVRコンテンツアワード、NEWVIEW AWARDS 2018。

受賞作品を発表!3次元空間の新たな表現と体験を切り拓く次世代のクリエイターの受賞作をご覧ください。

テーマはULTRA EXPERIENCE(超体験)のデザイン。
作品制作のツールは誰もが簡単にVRコンテンツをクリエイト&発信できる プラットフォーム「STYLY」(https://styly.cc/)です。

2018年6月1日-7月31日まで募集が行われ、世界7ヶ国から合計219作品の応募がありました。

GOLD


【作品名】

EMOCO’S FIRST PRIVATE EXHIBITION

【作者】

えもこ / JAPAN

【作品概要】

こんにちは、バーチャルYouTuberのえもこです。私はバーチャル空間でVRライブペイントを行い、その様子をYouTubeなどで配信しています。しかし、YouTubeの映像では、私のVRアートが平面的で不完全なものになってしまいます。そこで私は完全なVRアートとその描画工程の映像を鑑賞できる「バーチャル個展」を行う事にしました。(恐らく)バーチャルアーティストによる世界初の個展となります。ぜひ見に来てくださいね。


【審査員コメント】

デビッド・オライリー

この作品は、クリエイター主導だと感じた数少ない作品の一つであり、他人のオブジェクトを使うことなく一途な姿勢で作られたものだと感じました。また、シンプルなストーリーで、VR内をスムーズに動き回ることができました。それぞれのイベントに焦点を当てた空間設計は、闇雲に広がることのなく、この作品に丁度よくフィットしています。他と比較してこの作品には、仮想モーションキャプチャで多くの動きが含まれており、作品の視覚的な部分に大きく寄与しています。

m-flo VERBAL

バーチャルYouTuberで、ストリーミングでVRアートなどを披露して、とてもインタラクティブなところが面白い。アイディアや新しい「形」や「物」を表現するに当たり、Emocoさんの様なVRアートを描く手法で、近い将来にVR上でデザイン会議などもできるのでは?と思いました。

m-flo ☆Taku

今回、ロケーションは違いつつ美術館的なアプローチが多かったなか、ひねりをいれた作品。Vtuberがアート作品を作っていくというテーマも面白いんだけど、展示されている作品を目の前で作っているところに引き込まれました。しかも作っている作品は立体的な絵を描いていく絵の彫刻ってのもデジタルならではのアプローチ。展示されている作品を見ていくなか、ちゃんと起承転結も作れていた。

伊藤ガビン

まずVRすなわちバーチャルリアリティの名を冠したアワードに、バーチャルアーティストが参戦してきているという仮想現実の入れ子細工というか箱根細工というかマトリョーシカというか、ソコですよね。仮想現実の「リアル」は、物理的な存在である僕らよりも、バーチャル人格であるえもこさんにとってのほうがリアルかもしれない。えもこさんの作る「作品」はある意味凡庸ですが、空間の高低差の作り方など総合力が高かったように思います。

陳怡潔 │ Agi, Chen Yi-Chieh

まず、バーチャルな存在であるYouTuber「Emoco」のアイデアが素晴らしいですね。Emocoは、親しみやすくて変化に富み、インターネット時代のライフスタイルの可能性を示していると思います。また「Emocoの初めての展示会」というテーマ設定は、VRでどういうクリエイションができるか、見る人の想像力を刺激してくれます。VR技術を使い、どうやって作品を作ったのかが見えるのも、この作品を特別なものにしていると思います。現実世界では作品の制作過程をみせるのは難しいですから。本作はYouTubeチャンネルを通じて、VRの様々な作り方手法を紹介しており、一般の人がVR世界に参加するための現代的な方法を提供しているのだと思いました。

松武秀樹

映像完成度から観ればGold prizeに相応しい作品である。 迷路の部屋を進み視線の角度高低を変えることで多彩な情景を楽しむ事が出来て漫画イラストの楽しさ面白さが表現されている。 しいて言えば音楽のループポイントがズレているのが残念。

SILVER

【作品名】

Emma VR: Painting Life

【作者】

Wyatt Roy / USA

【作品概要】

私は友人エマのアートギャラリーで、彼女の絵画を見ていた。絵は大きくて美しいものだったが、どのようなメッセージを伝えようとしているかは分からなかった。私は彼女の絵の中に入りたいと思った。そして、その絵が生まれた場所に案内してもらうよう頼んでみると、彼女が絵の中で使っている彫刻を見せてくれた。私は理解しようとしたが、まだ何かが欠けていた。その晩は彼女の寝室で眠りにつき、気付くと壁の絵が私の心の中で踊っていた。そしてそこで彼女の彫刻や絵画を触発した物語に触れた。私は絵画を通して、彼女の心の中に入ったことを実感した。
私は芸術作品の背後にいるアーティスト、絵画の背景にあるストーリーを知る機会を、他の人に提供したいと思っています。


【審査員コメント】

m-flo ☆Taku

個人的には金賞を与えたかった作品。ベタベタな美術館を歩くだけかな、って思ったら絵を鑑賞するだけでなく絵の中に入れるってのが面白かった。VRの長所をしっかりと作品にいれていて、グラフィックのレベルもコーディングもしっかりと安定してた感じ。ちなみに彼が作ったもう一つのWhisper National Parkもメッセージだったり音の聞こえ方がすごくきめ細かくて好きでした。

伊藤ガビン

映画で一番好きな作品は、映画でしかできないことをやっている作品。一番好きな小説は、小説でしかできないことが書かれている作品。メディアの特性を活かした作品が大好物なんですわ。 この作品は、VRでしか味わえないことをやっていると思う。それが顕著なのはスケール感の移動にフォーカスしているところ。VRは主観ビューなので、他メディアでは表すことのできない「自分の大きさが変わっちゃった」感を武器にできる。そこが素晴らしい。
【作品名】

Immersive Photo Exhibition"美少女は目で殺す"

【作者】

chiepomme & Albina Albina & APOLIA / JAPAN

【作品概要】

禁じられた花園の密やかな戯れ。
対となる二つの美しいかたち。
小さな世界で紡がれる、少女たちの物語。

Photogrammetry を用いたプロップ。
Mirage Camera を用いた 180° 立体視写真。
これらを用いて体感する写真展示を創り出しました。
ぜひ小窓から物語の向こう側を覗いてみてください。


【審査員コメント】

陳怡潔 │ Agi, Chen Yi-Chieh

作品の中でミステリアスな空間を覗き見るという体験を通じて、より深い感情を感じることができました。 展示空間のデザインは、壁にある小さな穴をすべて探索するかのように私を誘い、さらに好奇心を掻き立てられました。 そして、このミステリアスな雰囲気はVR世界にとてもマッチしていたと感じました!

こやまたくや

この作品も凄く好きでした。広い空間を歩き回るような作品が多い中、敢えて閉ざされた空間でコソコソ探し回させられる、他の作品とは違った体験が新鮮でした。小窓を覗き込んだ時に写真が立体的に見えるのが素敵で驚き。今回見させて頂いた応募作品の中では、技術的にはそこまで難しいことがされていない(と思う)のですが、アイデアでカバーされていて、僕も真似をして空間を作ってみたくなるような作品でした。
【作品名】

Maillots de bain

【作者】

Mask du Video / JAPAN

【作品概要】

作品はゾートロープをモチーフに私たちの構成する社会と同じようにフロントエンドとバックエンドの役割が相互にリンクして一つの世界が組み上がっている様子を表現しています。タイトルの「Maillots de bain」はフランス語で水着。


【審査員コメント】

デビッド・オライリー

この作品の常識に囚われない挑戦を大いに評価しました。それは今までのルールを破るものであるだけでなく、私はクリエイター自身がVRの奇妙さとそれが視聴者の空間感覚とバランス感覚に何をもたらすのかを楽しんでいる様子を感じることができました。他の作品と比較して、この作品は、視聴者に空間へ向かわせるのではなく、視聴者自身に空間をもたらすものだと感じました。私にはクリエイターが何を伝えようとしているのか正確にはわかりませんが、一見すると不条理な、ただ同時に遊び心に溢れたこの作品のクオリティーを終始楽しむことができました。

松武秀樹

エントリー作品の中で最も異色なプログラム(三半規管を鍛える)がされ、どこまで観続けられるかがポイントか?音楽もセンスの良さがある。

その他、SPECIAL・FINALISTSなど、詳細はNEWVIEW AWARDS 2018 結果発表サイトへ

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