絶滅に瀕する空間を変異させ、次の時代に適応するアイデアを募集
RED SPACE MUTATIONS
開催決定
2026.04
COMING SOON...

WHAT IS RED SPACE
電話ボックス、ガゾリンスタンド、オフィス、ショッピングモール...。
こうしたスタンダードな空間は、20世紀の近代化により急速に全世界に普及し、世界共通の空間イメージをつくり上げた。
同じような共通した機能やシステムを持った空間は、社会に強い影響力を持ち、複製と増殖を繰り返してきた。その過程で社会や都市環境に順応したものだけが生き残り、順応できなかった空間は失われていく運命にある。
それはまるで生物の生存競争と進化の系譜に似た様相を持っている。
現在、デジタル化、エネルギー革命、人口動態の変化など、産業革命に次ぐ大きなトランジションが世界で起きようとしている。こうした空間は社会の潮流に顕著に反応し、一方で旧態依然とした空間は機能不全に陥り、大量絶滅の危機に瀕しているのだ。
そうした空間を「絶滅危惧空間(RED SPACE)」と名付けた。
そして私たちは、絶滅危惧空間(RED SPACE)を収集し分析・評価することを試みている。
さらに、こうした絶滅危惧空間(RED SPACE)に変異を促し、次の時代の新たな都市基盤となる空間を生み出すアイデアを募り、それを社会に実装することをこの活動の標榜としている。
今回始動する「RED SPACE MUTATIONS」は、絶滅危惧空間(RED SPACE)に変異を促し、次の時代の社会に適応するアイデア「変異計画書」を募集する全四回の連載型コンペティションである。
選ばれたものは、実際に事業者や様々なステークホルダーを巻き込み、社会実装を見据えた施策を実行する予定である。
単なる建築提案ではなく、その空間の背後にある仕組みやネットワーク、仕様などに目を向け思考を巡らせることで、空間単体では実現できない社会変容を促すアイデアを期待する。
▼RED SPACE WEB SITE
https://redspace-e59e3.web.app...
WE ARE
「RED SPACE」は建築をバックグラウンドにもつコレクティブ「垂直中心」が立ち上げたオンラインプラットフォームである。メンバーの竹中、平栗は、Loftwork.incのLAYOUT事業部に所属していることから、今回の取り組みが実現した。「RED SPACE」が目指すのは、電話ボックス、ガソリンスタンド、鉄道・駅といった、私たちの生活に密接に関わってきた社会インフラの空間に着目し、縮退する現代都市に、市民の創造性を適用できる余地を開くことである。
ロフトワークはこれまでに、「分解可能性都市」や「Aru Society」など、未来の都市像や社会構造の再編を考えるプロジェクトに取り組んできた。こうしたプロジェクトに共通するのは、都市をトップダウンの計画で作るのではなく、市民の関与によって作り出すべきだという考えから生まれている。こうした考えは「RED SPACE」が目指す、ボトムアップのアイデアによって新しい都市像につくり変えるというビジョンと共鳴し、ロフトワークの「CREATIVITY within all」を体現するプロジェクトとして「RED SPACE」との連携を行なっている。
第1回 電話ボックス / Phone Booth
2026年4月募集開始予定

公衆電話ボックスは、公衆が電話を利用するために街角や駅に設置されて、1970-80年代に普及のピークを迎えた。1984年には全国に約93万台も存在したが、携帯電話の普及で利用が激減し、設置台数も2000年度の約61万台から2022年度には約12.2万台と5分の1以下に激減した。現在は災害時通信手段として細々と残るのみで、NTT東日本、西日本は2031年度までに約3万台まで削減する方針となっている。こうして電話ボックスは現在急速に姿を消しつつある。
▼絶滅危惧空間 | 電話ボックス
https://redspace-e59e3.web.app...
NEWS


「RED SPACE」がWIRED主催 CREATIVE HACK AWARD 2025 のファイナリストに選出されました。
▼WIRED | CREATIVE HACK AWRD 2025
全体スケジュール
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第一回:電話ボックス |
2026年4月募集開始予定 |
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第二回:??? |
Coming Soon... |
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第三回:??? |
Coming Soon... |
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第四回:??? |
Coming Soon... |
主催
すべての人のうちにある創造性を信じ、オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニー。グローバルに展開するデジタルものづくりコミュニティ「FabCafe」、素材の新たな可能性を探求する「MTRL(マテリアル)」、オンライン公募・審査でクリエイターとの共創を促進する「AWRD(アワード)」などのコミュニティやプラットフォームを運営。様々な才能と共創することで、幅広いクリエイティブサービスを提供します。
垂直中心は、建築、グラフィック、音楽、エンジニアなど多様なバックグラウンドを持ったメンバーが集まるコレクティブプラットフォームです。ロフトワーク LAYOUT事業部に所属する竹中と平栗は、「標準」「複製」をキーワードに、同様の規格やイメージが複製されることによって生まれてきた空間に着目してプロジェクトに取り組んでいる。