COMPETITION

残り 61

『Sense of the Unseen vol.1 怪談と窒素』オープンアーカイブス

「みえないもの」×「窒素」を題材としたアイデアや作品を募集します

募集中 2024/08/19(月) - 2025/03/31(月)残り61日

ENTRY

3組のクリエイターと研究者が挑んだ制作プログラムの紹介

Sense of the Unseen vol.1 「怪談と窒素」では、3組のクリエイターと総合地球環境学研究所(以下、地球研)の林健太郎先生が共創し、3組のクリエイターが、それぞれ「窒素問題」からインスピレーションを受けた作品を制作しました。

参加クリエイターが挑戦したのは、「目に見えない窒素」をどう解釈し、表現するか、という問い。
彼らが「窒素問題」に初めて触れてから、作品を制作し、展示を行うに至るまで、およそ2ヶ月半を振り返ります。

参加クリエイター

  • 深津さくら / おばけ座
  • 佐野 風史 / サウンドアーティスト
  • カクテルスタンド フレく

「まずは窒素問題を知る」
インプット 合宿

京都・北山にある地球研での初顔合わせの後、おそよ45分ほどで、窒素の基本から窒素汚染などの社会問題の概要を林先生にレクチャーいただきました。
参加クリエイターは、熱心に話を聞きながら、気づきや気になったことを付箋にメモしています。


「窒素の動きは目に見える?」「窒素がなかったらどうなる?」「なぜ窒素利用の無駄が減らないの?」「環境に漏れてしまった窒素は回収できるのか?」

みなさんからあがった質問をもとに、さらに林先生からの解説が続きました。

「窒素はとにかく動き回っていて、姿を七変化させる怖いやつ」「窒素に関わる色は、(RGBの)Bやオーロラのピンク」「窒素問題は、1つの正しい!というロジックでは語れない」
といった気づきからも話が膨らみます。


レクチャーのあとは地球研に隣接する上賀茂試験地を訪れ、みえない窒素の気配を探しにフィールドワークへ。
自然の中を歩き、リフレッシュした頭で、アイデアを考えます。
クリエイターのみなさんのそれぞれの専門領域に引き寄せながら、この日初めてインプットした「窒素」を作品と結びつける時間になったようでした。


「制作方針を固める」
アイディエーション合宿

クリエイターが作品コンセプトを定めるための1泊2日の合宿。
地球研を会場に、クリエイター3組と宣伝美術を担当するグラフィックデザイナーがあつまり、寝食をともにしながら、作品コンセプトの発散と収束を行います。

二日間の合宿では、クリエイター同士でフィードバックを出し合ったり、改めて参加クリエイターから林先生への質問が相次ぎました。
林先生も加わったディスカッションの場では、専門的な知見からのフィードバックによって、クリエイターの考えた作品コンセプトへ新たな解釈が加わっていきます。

合宿参加前後での「窒素」への認識の変化については、以下のような声が参加クリエイターより上がりました。

「見えないものなので、常に意識することは難しいですが、ふとしたタイミングで思い出すことが多くなった気がする」

「ありふれた物でも増えすぎてバランスが崩れると良いことが無い。この当たり前の事に対して先生のお話を伺い改めて気付かされた。」

「今回提示された3作品のアイデアはそれぞれ「呼吸と音」「香りを混ぜる・味わう」「怪談を読む・持ち帰る」と様々な角度から窒素問題を切り取っていますが、それでも問題の中の一部分にフォーカスしたものなので、問題の広さや大きさを改めて感じた。」


「展示までラストスパート」
中間報告会

中間報告会は、ハイブリッドで実施。

林先生、参加クリエイターに加え、展示アドバイザーのKIKA galleryさん、FabCafe Kyotoブランドマネージャーの木下を迎え、フィードバックの交換を行うことで、それぞれの作品と着眼点の結びつきを強め、没入感のある作品へとブラッシュアップされていきました。


展示作品

2024年9月10日から14日まで展示が開催されました。
5日間の会期中、研究者からクリエイター、学生、カフェの利用者の方を中心に、約150人の方に作品を体験していただきました。
最後に展示作品を紹介します。

各作品の制作プロセスや概要は「応募作品」ページをご覧ください。
(Photo Yasugi Kazuoki)

Inhaled and Exhaled - 吸気と呼気 -
佐野風史

呼吸を通して、目に見えない窒素の存在を音で感じる体験
作品詳細はこちら

The Mingle 混ざる
カクテルスタンド フレく

“豊かさ”を象徴する香りを混ぜ、その変化を感じる体験
作品詳細はこちら

ついてまわる
深津さくら

怪談という娯楽の表裏。刺激や興奮を得る対価を見つめること。





この展示をきっかけに、来場くださった方の視点/解釈から、新たな窒素・窒素問題の語り方が見出されていくことを願っています。



「みえないもの」と「窒素」を題材とした作品募集中!

窒素問題を題材とした作品制作を行ってみませんか?
まずはアイデアの投稿だけでもOK!どなたでも参加可能です。
過去の制作物に窒素との強い関連性を見出せた場合は、ぜひ投稿してみてください。誰かの発想の一助になるかもしれません。

ぜひご応募お待ちしております。
エントリーはこちらから。


お問い合わせ

プロジェクトや企画展についてのお問い合わせは、メッセージにてお問い合わせください。
林先生とのセッションをご希望の方は、rihn.susn@chikyu.ac.jpにご連絡ください。

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