2024.08.19 『SENSE OF THE UNSEEN vol.1 怪談と窒素』 展 イベントページ公開!
9月10日(火) - 9月14日(土)まで、京都・五条のFabCafe Kyotoにてゲストクリエイターによる作品展示『SENSE OF THE UNSEEN vol.1 怪談と窒素』 が開催されます。詳細はこちらをご覧ください。
『Sense of the Unseen 』とは?
Sense of the Unseenは、「みえないもの」と「窒素」を題材とした《物語》と《五感を刺激する作品》を制作し展示を行うプロジェクトです。本サイトでは「怪談と窒素」を題材としたアイデアや作品のアーカイブを目的とします。ゲストクリエイターによる作品の制作過程の投稿や、クリエイターのみなさまからの募集を行います。
テーマ
「怪談と窒素」
空気の8割を占める「窒素」。
私たちの暮らしや地球環境に、実は大きな影響を与えています。
20世紀はじめに窒素からアンモニアを合成する技術を獲得した人類は、
化学肥料を手に入れ、たくさんの作物と家畜を育てられるようになり、
食生活の豊かさを追求してきました。
しかし一方で、私たちの社会からたくさんの窒素が環境に漏れ出し、
人や自然の健康を損ねています。
陰ながら私たちを支えてくれていた存在に対して欲をかきすぎた結果、しっぺ返しをくらってしまう。そう、まるで「怪談」のようです。
本プロジェクトでは、「怪談と窒素」を題材に制作された作品を公募します。
エントリーされた作品は、2026年に京都で開催される窒素問題に関する国際カンファレンスにて紹介される可能性があります。
ゲストクリエイター
怪談師・サウンドアーティスト・水と蒸留をコンセプトとするカクテルスタンド、異彩な3組のクリエイターが、「怪談と窒素」を題材とした作品を制作しました。作品制作のプロセスを公開しますので、応募の際はぜひ参考にしてみてください!
深津さくら / おばけ座
怪談師の深津さくらさんは、窒素問題の「トレードオフな関係性」から着想を得て、これまでに集めた怪談を「百物語」として展示。
怪談という娯楽の表裏、刺激や興奮を得る対価を見つめることを伝えます。
1992年 茨城県出身 兵庫県在住。 2018年より怪談の語り手として活動。怪談最恐戦2023優勝。 単著に『怪談びたり』、『怪談まみれ』。『ユリイカ』『ダ・ヴィンチ』などへの寄稿やカルチャー誌『BRUTUS』にて連載を行う。フジテレビ系列『セブンルール』、日本テレビ系列『スッキリ』に出演
佐野 風史 / サウンド・アーティスト
サウンドアーティストの佐野風史さんは、呼吸を通して、目に見えない窒素の存在を音で感じる体験型のインスタレーションを制作。
普段意識することなく、呼吸を通して体内に取り込み、また外へと放出している窒素が、空気中を漂い、私たちと世界を静かに繋いでいるシーンを表現します。
2000年京都府生まれ。慶應義塾大学環境情報学部(x-Music Lab 所属)卒業。サウンドアートや耳/耳介の機能を背景として、音を中心としたインスタレーションやデバイスの制作を行う。単に聴くだけでは想起することができなかった世界や、未知なる聴取の対象となるフィールドを探索することをテーマにしている。
カクテルスタンド フレく
水と蒸留をコンセプトとするカクテルスタンド フレくは、人間の欲や豊かさと窒素の関係からインスピレーションを受けた「インセンス(お香)」を制作。
見えない畏れを香りで感じ、祈りと擬似対話で意識が混ざり合う体験が生まれました。
齋藤隆一 (代表:写真中央)田川寛 (写真右) 福田阿寿香 (写真左)
世界初、京都の伏流水をテーマにしたカクテルスタンドを営む三人組。京都の湧き水を使用し、旬のフルーツやハーブのフローラルウォーターを組み合わせ、飲む香水のような独創的なカクテルを展開している。現在は期間限定ポップアップを祇園で実施中。今秋東山五条の京町家にて営業をスタート。
プロジェクトオーナー
林 健太郎 / 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所教授
1968年石川県生まれ。北海道大学および東京農工大学出身。博士(農学)。パシフィックコンサルタンツ、産業技術総合研究所、農業環境技術研究所(現・農研機構)を経て現職。生物地球化学や土壌学を基礎としつつ文理問わず幅広く関心を有する。第58次日本南極地域観測隊夏隊隊員、地球研「人・社会・自然をつないでめぐる窒素の持続可能な利用に向けて」(Sustai-N-able)プロジェクトリーダー、国際窒素イニシアティブ東アジアセンター代表、国連環境計画栄養塩類管理グローバルパートナーシップ運営委員。第66回日本土壌肥料学会賞受賞。主な著書は「図説窒素と環境の科学」(朝倉書店)、「薫風のトゥーレ」(幻冬舎)。
募集対象について
対象
次の2点に該当するアイデアや作品を募集します。
- 「目に見えないもの」と「窒素」が題材になっていること
- 物語または、五感を刺激するアイデア・作品 であること
参加資格
どなたでも参加可能です。
特に次のような方からの応募をお待ちしています。
- 五感を刺激する制作アプローチの幅を広げたい人
- 目に見えないものを体験する作品をつくりたい人
- 研究者とともに制作を行いたい人
- 環境問題を題材に作品制作を行いたい人
※運営チームによる内容チェックにて掲載の取り消しを行う場合があります。
応募方法
STEP 01 知る
本プロジェクトへの作品応募を検討されている方は、次のいずれかの方法で、「窒素問題」に関するインプットを行ってください。
①参考リンクから窒素問題を知る
②窒素問題の研究者・林健太郎教授とのセッションから知る
窒素問題への理解をより深めたい方は、本プロジェクトのオーナー、林健太郎教授とのオンラインセッションを行うことができます。
希望される方は、件名を「Sense of the Unseenについて」とした上で、rihn.susn@chikyu.ac.jpにご連絡ください。
STEP 02 つくる
インプットをもとにアイデアの考案や作品の制作を行います。
アイデアや作品は必ず以下の要素が含まれている必要があります。
- 「目に見えないもの」と「窒素」が題材になっていること
- 物語または、五感を刺激するアイデア・作品 であること
STEP 03 投稿する!
あなたの投稿により、Sense of the Unseenは充実していきます。まずはアイデアの投稿だけでもOK!過去の制作物に窒素との強い関連性を見出せた場合は、ぜひ投稿してみてください。誰かの発想の一助になるかもしれません。
お問い合わせ
プロジェクトや企画展についてのお問い合わせは、メッセージにてお問い合わせください。
林先生とのセッションをご希望の方は、rihn.susn@chikyu.ac.jpにご連絡ください。