ペットの肖像　ミズキちゃん

亡くなった叔母が飼っていた このアメショーは、ペット博で衝動買いした
唯一お金を出した猫だったそうな。（歴代の飼い猫はすべて野良）
我が家はペット禁止の決まりなのでしばらく叔母のマンションに
独り（一匹）住まいさせて可哀想だったが、有り難いことに叔母の友人が
喜んで引き取ってくださった。
2週間ほど新しい家に慣れなかったそうだが、そのうち元気を取り戻し
広くなった家の中を走り回っているということだった。
しかし昨年叔母の三回忌の法要をしてすぐ、急に食欲が亡くなり
はっきりした原因が分からぬまま死んでしまった。
どれだけ大切に育てていただいたかは、逐一連絡をもらっていたので
よく知っている。病院に何度も連れて行き、点滴を毎日続けてもらっても
とうとう回復しなかった。

ペットの肖像画は生存中に描いてはいけない、というジンクスが遠い昔に有り
確かに油絵に描いた途端 飼い猫が居なくなったこともあった。

今はそんなこともなく、親戚のヨークシャーは3枚も描いたが10年経っても
ピンピンしているし、ミズキも実は10年以上前に2度油絵にしている。
寿命にしてはちょっと早い14歳だが叔母が寂しがって連れて行ったのかも
しれないと考えて、天国で叔母と遊んでいる姿を思い描いている。