私たちはなぜ、食事をするのか？-バイタルデータで紐解く「食事」-

　生活の三大要素、衣食住。ヒトの三大欲求、食欲・睡眠欲・性欲。と言われるように、私たち人間の生活とは切っても切り離せない「食事」。この「食事」にはいくつかの性質があります。まず１つ目は、栄養摂取。２つ目は、料理を楽しむこと（五感）。３つ目は、食卓（場）を楽しむこと。どのような食事をするかによって、これら３つの性質の割合は変化します。
　しかし「健康的な食事」と言うと、１つ目の栄養摂取に関する介入がほとんどです。世の中にあるダイエットに関する記事を見ても、カロリーやら食物繊維やら、「栄養素」に言及したものが基本です。「健康な食事」のための重要なポイントは「栄養素」だけでしょうか？完全食やサプリメントで栄養素を補完することが可能になった現代において、それでも人々が「食事」を行う理由は一体何にあるのだろうか？（私たちは、残りの２つ五感と場も重要な役割を果たしていると考えています。）それをバイタルデータや心理指標を利用して解明し、プロセスを公開することで、「食事」という文化を再構築するサービスをつくります。人々が「食事」を楽しんで、自分たちの総合的健康（社会的健康・精神的健康・身体的健康）にアプローチできる食文化をつくりたいと考えています。