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応募プロジェクト・アイデアのタイトル(日英併記)
Gift from TRASH
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応募プロジェクト・アイデアの紹介動画URL(5分以内)
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応募プロジェクト・アイデアの詳細説明(日英併記)
昨今、アパレル業界における大量生産・大量消費が大きな課題となっています。日本においては、年間30億点にものぼる衣料品がファッション市場に毎年出回りますが、残念ながら実際に消費されるのは半分の15億点ほどで、残りは廃棄もしくは開発途上国に安く売られていきます。
また難民キャンプへの古着の寄付により、アフリカをはじめとする開発途上国に流れつくものもあります。もちろん難民へ配給されるものが大半であるものの、捌ききれなかった古着は受け取り国の市場に流れつき、現地の人々に向けて、安いものだと一着10円ほどで叩き売られています。
このように先進国からの余剰衣料品や古着などによって、現地の人々が安く洋服を手に入れることができるのも確かなのですが、一方で現地の繊維産業や縫製業に従事している人びとの仕事を奪ってしまっている現実もあります。
「余剰品の有効活用」もしくは「寄付」といったある種の「善意」によって、実は世界の誰かの生活を圧迫しているという現実があることを認識してほしいという想いを込めて、今回のコレクションを生み出すことにしました。
私たちは今、従来の大量生産・大量消費モデルを見直す転換期にいます。
Mass production and mass consumption in the apparel industry has become a major issue in recent years. Only about half (1.5 billion items) are actually consumed, and the rest are either discarded or sold to countries in global south at low prices. In addition, some used clothing is donated to refugee camps and then distributed to countries in Africa and elsewhere. Of course, while most of the clothings are distributed to refugees, others will be sold at local markets in recipient countries to local people for as little as 0.1 dollar per piece. It can be a threat for local textile and sewing industry to take away their works and job opportunities. This is true in Uganda, where we work.
We decided to create this collection with the hope that people will recognize the reality that a certain kind of "good will", such as "effective use of second-hand clothings" or "donation" is actually putting pressure on the lives of people around the world.
We are now at a turning point in rethinking the conventional model of mass production and mass consumption. -
審査のポイントである3つのP(for People, for Planet, for Profit)について、あなたのプロジェクトや活動ではどのような取り組みをしていますか?
for Peopleの観点では、この商品を生み出しているのは、ウガンダ共和国の都市部に暮らすシングルマザーたちなど社会的に疎外されやすい人々です。彼女たちを正規雇用し、適切に経済活動に巻き込んでいます。彼女たちは収入を得るだけでなく、子どもたちを学校に継続的に通わせることができています。また社会から必要とされているという実感から、自己肯定感も高まっています。
for Planetの観点では、古着デニムや布のハギレをアップサイクルし、商品づくりをしていることが挙げられます。新たな素材を使うのではなく、本来であればゴミとして廃棄されてしまうものを積極的に活用して、商品づくりをおこなっています。
for Profitの観点では、このような背景から出来上がった商品を、お客様にメッセージと共に販売することで、利益を生み出しています。安くはない金額ですが、どういった想いで制作しているか、どれほどの手間がかかっているかなどを、コラムやSNS、メールマガジンを通じてお客様に丁寧に説明して、商品を購入していただいています。
Regarding "for People", the product is produced by single mothers and other marginalized people living in Uganda. We employ those women on a regular basis and involve them in appropriate economic activities. Not only do they earn an income, but they are able to keep their children in school. They also grow their self-esteem and professionalism through their work.
Regarding "for Planet", we upcycle used denim and fabric off cuts to make new products. Instead of using new materials, we proactively utilizes those material that would normally be discarded as waste to create products.
Regarding "for Profit", we generate profit by selling the products to our customers along with our message to them. Although the price is not cheap, we carefully explain to customers through columns, SNS, and e-mail newsletters how we create the products and the amount of work that goes into their production, so that they will purchase the products with confidence. -
活動のメインの拠点(国と地域)を教えてください
ウガンダ カンパラ /日本 東京
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活動時期を教えてください
2015年〜現在
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キーワード
#Sustainablefashion #Womenempowerment #Upcycle
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応募プロジェクト・アイデアのWebサイトがありましたら、URLをご記入ください。
https://www.riccieveryday.com/collections/gift-from-trash
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応募プロジェクト・アイデアのSNSアカウントがありましたら、URLをご記入ください。
https://www.instagram.com/p/CiAGh8HJ6Pn/?img_index=1
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【特別賞】「100年後の地域社会への価値還元」として、100年先、1000年先にその土地で暮らす人々の資産として、文化・産業を継承する仕組みになっているか?(日英併記)
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【特別賞】「生物多様性へのポジティブな影響」として、「人間中心」にとどまらず、生態系全体に対して好循環を生み出そうとしているか?
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【特別賞】 「新しいパートナーシップのデザイン」として、異業種間の連携や、生活者との共創、サプライチェーン内における役割の転換など、他者との新しい協働のかたちを実現しているか?
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Gift from TRASH
布のハギレや先進国から流れついた古着ジーンズを活用し、アップサイクルして、新しく生み出されたバッグのコレクションです。こちらを通じて、ウガンダで生じている問題に光をあて、本来なら捨てられるべきものを再定義し、新たな価値として送り出す、そんな社会実験を試みたいと考えています。そしてこれまでの大量生産・大量消費ではなく、本当に必要なものだけを購入し、長く愛用するスローファッションが主流となり、生活スタイルを見直すきっかけに繋がることを願っています。