-
応募プロジェクト・アイデアのタイトル(日英併記)
「→使い続ける展」 "Use forever Exhibition".
-
応募プロジェクト・アイデアの紹介動画URL(5分以内)
https://www.youtube.com/watch?v=8RZyRWUse7k
-
応募プロジェクト・アイデアの詳細説明(日英併記)
"技術者とデザイナーが、自然にとっても人にとっても、より良い持続可能なくらしを創造するため、従来のあり方にとらわれず、製造プロセスや社会との接点などの変革も含めて構想しました。
社内検討やワークショップ、外部有識者へのヒアリングや禅の思想などもヒントにしながら、約1年をかけて様々な「使い続ける」観点を問うプロトタイプを制作し、すでに発表済の素材も合わせて新しいコンセプトを提案しました。
①Modular Cleaner:壊れた部分だけ替えて使い続ける
②Custom Shaver:身体や好みの変化に合わせて使い続ける
③Subscription Washer:必要な人に手渡されて使い続ける
④Appliance Chat:家電との対話で使い続ける
⑤kinari:樹脂の石油利用量を減らすサステナブル素材
京都「両足院」室内の展示がお庭を借景としてひとつにつながった静かな空間の中で、お客様と対話し、これからのサーキュラーエコノミーの在り方の気付きを得ることができました。また大人の方だけではなく、α世代の子どもたちと一緒に「これからの掃除機」をテーマにワークショップを行うなど、老若男女様々な年代の方から示唆を得ることができました。"
--
In order to create a sustainable lifestyle that is better for both nature and people, engineers and designers conceived of a concept that was not bound by conventional ways of doing things, but included changes in manufacturing processes and points of contact with society.
We spent about a year creating prototypes from various perspectives of "Use forever" and proposed a new concept, including materials that had already been announced.
Modular Cleaner: Replace only the broken parts and keep using it.
(2) Custom Shaver: Continue to use it as your body and preferences change.
(3) Subscription Washer: Handed to those who need it and continue to use it.
(4) Appliance Chat: Continue to use the appliance by interacting with it.
(5) Kinari: Sustainable material that reduces the amount of petroleum used for resin
In the quiet space of Ryoshokuin, Kyoto, where the indoor exhibition was united with the garden in the background, we were able to interact with visitors and gain insight into the future of the circular economy. In addition to adults, we were able to gain suggestions from people of all ages and genders, including a workshop with children of the Alpha generation on the theme of "The Vacuum Cleaner of the Future". -
審査のポイントである3つのP(for People, for Planet, for Profit)について、あなたのプロジェクトや活動ではどのような取り組みをしていますか?
for People 日々の家電の利用を通じて、自分自身や家族にとっての最適なくらしと向き合います。本来の姿に沿ったくらしは禅の精神にも通じ、精神やくらしをよりよく変化させることにもつながると期待しています。修理や交換、素材利用など、日常生活の中で社会や自然とのつながりを感じることで、より広い視野を持つことにもつながります。
for Planet 素材の改良などにより、自然素材の利用量を減らしていきます。私たちの提案は従来システムからの脱却を目指しており、製品を修理して使い続け、利用されていない死蔵品の削減を通じて、不必要な資源の利用を減らし、資源を適切に使い切ることを通じて、地球環境の改善を目指します。
for Profit 従来のメーカー・小売りが製品の売り切りで収益を得るモデルのみでなく、新しい収益の形を創造します。利用者は購入せず利用費のみを支払うことで従来より安価に製品機能を利用することができたり、修理する人が地域に増えることで新規雇用につながるなどの効果にも期待しています。
--
for People
Through the use of appliances in our daily lives, we face the optimal life for ourselves and our families. We hope that living in accordance with our true nature will lead us to the spirit of Zen and help us to change our spirit and lifestyle for the better. Repairing, replacing, and using materials in our daily lives will help us to feel connected to society and nature, and to gain a broader perspective.
for Planet
We will reduce the use of natural materials by improving materials. Our proposal aims to break away from the conventional system and improve the global environment by reducing unnecessary use of resources and using up resources appropriately through the continued repair and use of products and the reduction of unused dead products.
for Profit
We will break away from the conventional model in which manufacturers and retailers earn profits by one-time purchase model. We expect that users will be able to use product functions at a lower cost than before by paying only for the use of the product instead of purchasing it, and we also expect to create new jobs by increasing the number of people in the community who can repair the product. -
活動のメインの拠点(国と地域)を教えてください
日本
-
活動時期を教えてください
2022~現在
-
キーワード
#Cocreation #Community #Useforever
-
応募プロジェクト・アイデアのWebサイトがありましたら、URLをご記入ください。
https://news.panasonic.com/jp/topics/205360
-
応募プロジェクト・アイデアのSNSアカウントがありましたら、URLをご記入ください。
-
【特別賞】「100年後の地域社会への価値還元」として、100年先、1000年先にその土地で暮らす人々の資産として、文化・産業を継承する仕組みになっているか?(日英併記)
-
【特別賞】「生物多様性へのポジティブな影響」として、「人間中心」にとどまらず、生態系全体に対して好循環を生み出そうとしているか?
-
【特別賞】 「新しいパートナーシップのデザイン」として、異業種間の連携や、生活者との共創、サプライチェーン内における役割の転換など、他者との新しい協働のかたちを実現しているか?
従来のモノづくりは、メーカーが製造したものを小売り販売し、これを一般のお客様が購入、お客様が廃棄する形がほとんどでした。(*エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の「家電4品目」を処分する際は、リサイクルが法律で義務づけられている)
今回私たちが提案する「使い続ける」モデルは、お客様が購入して終わりではなく、メーカーに対して「利用量」に従って支払いをするサブスクリプションモデルや、不要になった場合にメーカーが下取りをしたり、ユーザー自身が適切なメンテナンスや簡単な修理ができる形などを提案しています。また、家電とチャットで話すことができるコミュニケーションも検討し、愛着の観点でも使い続けるための工夫をしています。
専門家の修理が必要な場合にも、宅配便のサイズで送ることができるなど、現在の修理以外の接点をデザインしました。
ーー
In conventional manufacturing, products are manufactured by manufacturers and sold at retail, which are then purchased by the general public and disposed of by customers. (*Recycling is required by law for the disposal of "four home appliances": air conditioners, televisions, refrigerators/freezers, and washing machines/clothes dryers.)
The "Use forever" model we are proposing this time is a subscription model in which the customer does not end the purchase, but pays the manufacturer according to the "amount of use," or the manufacturer trades in the appliances when they are no longer needed, or the user can perform appropriate maintenance and simple repairs themselves. The company is also proposing a subscription model in which users pay according to their "usage volume" to the manufacturer. We are also considering communication that allows users to chat with their appliances and continue using them from the perspective of attachment.
We designed contact points other than current repairs, such as the ability to send the appliance the size of a parcel delivery service in the event that it needs to be repaired by a specialist.
- 162
「→使い続ける展」
私たちパナソニックのデザイナーと技術者は、目指すべきサーキュラーエコノミーの姿を構想する社内活動に2022年度から取り組んできました。この活動では「使い続ける」をキーワードに、魅力的で大きな道筋を提案。サーキュラー型コンセプトのデザインやものづくりプロセスの変革を通じて、「使い捨て文化」から「使い続ける文化」に変えていくきっかけにしたいと考えています。
これはメーカー一社だけでは到底成しえないため、活動の中から生まれた様々なアイデアは、構想段階から広く一般の方にご紹介しご意見を伺ってブラシュアップしていく「社会共創」を目指すことにしました。循環型のくらしや自然との共生を深く考えるのにふさわしい、京都の禅寺である「両足院」を会場に、サーキュラーエコノミーの考え方に基づく家電のプロトタイプや素材を展示する「→使い続ける展」を2023年10月に開催。会社員や一般市民、学生など、10日間で延べ300名の方にご来場いただきました。
また期間中、α世代の子どもたちと親御さん計7組を対象に、掃除機の組立を体験して頂き、これからの掃除機を考えるワークショップも開催しました。
これはメーカー一社だけでは到底成しえないため、活動の中から生まれた様々なアイデアは、構想段階から広く一般の方にご紹介しご意見を伺ってブラシュアップしていく「社会共創」を目指すことにしました。循環型のくらしや自然との共生を深く考えるのにふさわしい、京都の禅寺である「両足院」を会場に、サーキュラーエコノミーの考え方に基づく家電のプロトタイプや素材を展示する「→使い続ける展」を2023年10月に開催。会社員や一般市民、学生など、10日間で延べ300名の方にご来場いただきました。
また期間中、α世代の子どもたちと親御さん計7組を対象に、掃除機の組立を体験して頂き、これからの掃除機を考えるワークショップも開催しました。