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親指

その他
昔、人の顔が親指に見えたことがあった。
それは体育の授業の時間で、ジャージを来た初老の男性教師だった。その時の私は、それが可笑しくて恐ろしくて。
20代半ばまで育った私のイマジネーションの根源として、今も密かに生き続けている。

社会人の私がクレヨンを取る。
色を親指で塗り広げる。
この行為こそ私の生活の一部となり、
サムズアップな時間として生きている。

そんな私の自画像である。

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