遠く離れて暮らす家族との連絡。それは安心をくれる一方で、LINEの未読・既読に過敏になったり、「ちゃんと連絡しなきゃ」という義務感を生んだりもします。私自身、家族と離れて暮らす中で、このデジタルの「重たい安否確認」に少し息苦しさを感じていました。
「もっと言葉のいらない、ふとした気配のような、やさしい繋がり方は作れないだろうか?」
この個人的なモヤモヤと好奇心が、本プロジェクトの出発点です。
名古屋大学でパワーエレクトロニクスなどの工学を研究する私たち5人の国際チームは、神社で授与される伝統的な「お守り」をヒントに、テキスタイルとIoT技術を組み合わせた「デジタルお守り」を作ってみたいと考えています。お守りを「撫でる」「軽く振る」といった直感的なアクションをとると、遠くの家族の手元にあるお守りが「やさしい振動」や「ほのかな光」でそれに応える。そこには「今何してる?」という監視の目はなく、「ふと思い出したよ」という遊び心のある温もりだけが存在します。
しかし、この「心地よい気配」の境界線は非常に曖昧です。光が強すぎれば通知として鬱陶しくなり、振動の頻度を間違えればただの「監視ツール」に成り下がってしまいます。実は私たち自身、「微かな振動や光という物理的なアプローチが、本当に人の感情や愛着に作用するのか」まだ全く確信を持てていません。
だからこそ私たちは、どのような「触り心地」「重さ」「振動の間隔」であれば、人は監視ではなく「愛着」や「安心」を感じるのかについて、私たちの好奇心を起点とし、ComoNeの場を行き交う多様な人々と共に、3ヶ月間の探究プロジェクトとして泥臭く実験していきたいと考えています。
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2026/05/06(水) Updated