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思い出をはこぶ歌

その他
①制作意図
 以前は、幸せは前にあるものでしたが、今は後ろにあるもののように感じます。
 かつて、未来に大きな幸せを感じられる時代がありました。しかし今はもっとシビアで、自分を社会の中で生かし続けなければならず、幸せはその結果としてついてきるものになりつつあります。
 そこで、過去にあった幸せを確かにあったものとして捉える感性を主人公にもたせ、3世代をまたぐ人生の物語としての映画を制作することで、現代の生き方について啓発しようと考えました。

②ストーリー
 小学校生活最後の夏休み、雪はただ一人、船に乗っていました。島に住むおばあちゃんが病気なので、お手伝いに行くのです。「遊びたい」という気持ちから懸命に目を背けながら、雪はただひたすらに、どこまでもどこまでも蒼い海を眺めているのでした。
 島での生活の中で、雪はある男の子と出会い、自分の気持ちを打ち明けます。しかし、幸せは長くは続きません。
 大人になり、すべてを忘れてしまった雪は、記憶のかけらをたよりに、ある歌を口ずさみます。

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