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バーの愉しみかた

ぼくはバーで文庫本なんて読んじゃうやつ。『灯り暗いんじゃない?読めてんの?』とどこのバー行っても必ず言われる。で、ローソクの灯りをマスターの親切で出されて、灯りがゆらゆら揺れて読みにきぃ、とか思う。知らない変なオッサンが寄って来て『ぶってんな』と吐き捨てて出て行く。まわりでみんなわいわいやってる。それでもひとりぼくは文庫本をもくもくとむさぼる。騒いでる連中の中に、だいたい可愛い子がひとりだけいる。ぼくは本が読み疲れたら、その娘の声を聞いて休憩する。目は文字にやったままぼうっと 娘の上品でセクシーな低い笑い声を、ただきいている。/他の作品は下記サイトでもご覧になれます。 本日のアトオシ http://today.atooshi.com/

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