江戸かんざしのグリーティングカード

余って無駄になってしまった素材を、洗練された感性と技術で生まれ変わらせるという姿勢は、とても日本らしく世界に誇るべき伝統工芸です。

「東京の資源」というデザインテーマに対して、「無駄になっている資源を、伝統工芸の力で再生させるアイデア」ではないかと考え、その考え方と、江戸つまみ簪の世界観が自然に合い重なりました。

現代社会では、非常に残念な事に、沢山の洋服が使われなくなり大量に処分されています。
そうした洋服や切れ端を、江戸つまみ簪が持つ感性と技術によって、大切なメッセージを包みこむグリーティングカードへ生まれ変わらせるというデザインコンセプトを提案します。

誕生日や結婚式、季節の便りや感謝状など、世界中には大切な人にメッセージを送る機会が数多くあります。
子から親への感謝の気持ちや、旅立つ友を送り出す言葉など、人生の大きな節目で伝える大切なメッセージを、江戸つまみ簪の伝統で包みたい。

美しい着物素材を使ったデザイン展開は勿論、様々な色や素材の切れ端を組み合わせる事によって、海外市場や現代の感覚にも多く受け入れられる商品展開が可能になり、日本人だけに限らず外国人観光客や、海外での販売にも大きな可能性があると考えます。

真心込めた大切なメッセージに相応しい、江戸つまみ簪の美しさを世界中の人々に伝えるきっかけになれば光栄です。