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『般若波羅蜜』
般若心経を読むと、私は、集合的無意識や宇宙をイメージします。
何かの拍子にとても素晴らしい智慧を発見したとして、
「それ」を表す言葉がまだ無いのに他人に伝える必要があるなら、
自分の知っている限りの言葉を組み合わせて、
「それに近いもの」を表すしかありません。
表せないものを表す難しさを感じると同時に、
音と文字と意味をなるべく効率的に組み合わせて構成された形が、
本質ではないのに魅力的に整って見えることが、
言葉のやっかいな性質を表していると思います。
何かの拍子にとても素晴らしい智慧を発見したとして、
「それ」を表す言葉がまだ無いのに他人に伝える必要があるなら、
自分の知っている限りの言葉を組み合わせて、
「それに近いもの」を表すしかありません。
表せないものを表す難しさを感じると同時に、
音と文字と意味をなるべく効率的に組み合わせて構成された形が、
本質ではないのに魅力的に整って見えることが、
言葉のやっかいな性質を表していると思います。
