CREATIVES

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Monument for Vanished Reality

本作品では被写体そのものではなく、被写体を写したスマートフォンをPhotogrammetryで復元した。16の方向からそれを繰り返し、撮影時と同じ配置で再構成している。中央に配置した被写体にはテクスチャが無いが、空間上を歩き回り、スマートフォンに映る画像を見ることで、私たちは被写体の原型や、周辺の空間をも想像することができる。

私たちはインターネット上で画像をシェアし、リアルタイムに世界の隅々の様子を知ることができる。当然のように行っているこの行為も、2Dに圧縮された情報から、現実世界を想像していることに他ならない。たとえ現実には消えてしまっていたとしても、スマートフォンに映る画像こそが意味であり、現実感である。

Monument for Vanished Reality

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