脳内充電

この作品は、自分の頭部を3Dスキャンした計測データを素材にして構成した作品である。
静止画作品の場合だと、3Dスキャンした計測データをそのまま素材に用いると単にデジタルカメラで撮影した写真をコラージュしたようにしか見えない。
そこで、3DCGの特性を活かすために、計測データを複製して爆発させたり、質感を変えたり、様々な追加修正を加えた。
作品のテーマは、「過剰な情報がもたらす脅威感」である。
毎日のように様々なトピック、事件、ニュース、噂、新商品などの刺激的な情報が、あふれる現代のネット社会は、便利である反面、本当に欲しい情報や、事実が何かがわかりにくくなり、心も落ち着くことができにくくなっている。
それは私が日々感じていることであり、そうした事実は母国である中国も留学先の日本でも同じである。
そうした自分が感じる脅威感を、皮肉とユーモアを込めて面白くつくったのが、本作である。