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途方に暮れる女

 東京都写真美術館で行われた世界報道写真展でモチーフになった作品と出会いました。
 ネルソン・マンデラ氏の遺体に一目会おうと、彼方向こうの地から訪ねてきた若い女性は、面会が許されず、意気消沈してしまいました。その時捉えられた表情は、不安と悔い、そして悲しみで満ちあふれていて、彼女のマンデラ氏への愛情が写真を見る私にも伝わりました。
 写真の内面から来る彼女の透き通った美しさを表現するべく制作したのが、今回の作品です。

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