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“旅”をみつける旅。~島の色を集めて~

旅ってなんだろう?何かを見に行くこと?おいしいものを食べること?その土地で遊ぶこと?
石垣島という、都市部とは全く違う土地・暮らしの中には“本物の旅”のヒントが隠されているはず。普段の生活から離れて、島を体感して、そんなことをみんなで考える2泊3日の旅。

 1日目、まずは赤・青・緑3つのチームをつくって、それぞれの色を写真に収めよう。石垣島を歩いたり、自転車に乗ったり、時には船に乗って別の島に行ったり。鮮やかな花、見たこともない魚、きれいな色の工芸品、島に伝わる郷土料理。あるいは、普段よりも色濃く見える空など石垣島を特徴付ける色たちを写真に収めていこう。
 行き先は持っているガイドブックで決めて良い。特別なものは何もいらない。ただ、“色”を支点に、石垣島の自然や文化を見てみよう。色を見つけているうちに、同じ“赤”でも様々な“赤”があることに気付くはず。同じ“赤”でも、材質や光の当たり方によって全然違う“赤”に見えるはず。もし、普段の生活で見ているものさえ、何か違って見える瞬間が来たら、それは心のアンテナが高く伸びた証拠。石垣島の色が教えてくれた大切な感覚。チーム内で話をして、その感覚を共有してみよう。
 チームでの共有ができたら、他のチームと合流して「色の交換会」をしよう。例えば、同じ花を見ていても、赤チームは花びらを、緑チームは葉っぱを写真に撮っているというようなことが起きるはず。視点が変われば、同じものでも別の見方ができることを実感しよう。お気に入りの色の写真を1つ決めて、他のチームの誰か1人にプレゼントしよう。どういう点がお気に入りなのか伝えて、感想をもらおう。

2日目は、個人の興味に合わせて島の歴史・文化・自然の中からテーマを選んで3つのチームに分かれ、今度は“色”ではなく“歴史・文化・自然”の視点を持って写真を撮って行こう。夕方には再度集まって、“旅の交換会”を開催。チーム毎にいくつかの写真を選んで、どのようなテーマで旅をしたか、何か新たな気づきがあったかなどについてみんなで共有してみよう。自分1人で旅しただけ、ガイドブックを見て旅しただけでは気づかないことがたくさん見つかるだろう。
 
 後に、“旅”についてみんなで話そう。これまで行った旅を振り返って、新たな気づきがあった旅、刺激的だった旅などを共有して、どんな旅が魅力的なのか、“本物の旅”とは何か考えてみよう。決して旅の上級者の意見でなくて良い。それぞれが考えたことを出し合って、みんなの意見をまとめると、いくつかのキーワードが見つかるはず。それらのキーワードは“本物の旅”をするための核になるだろう。石垣島を各自が考えながら旅することで、“本物の旅”をきっとみつけることができる。

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