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石垣型ワーキングホリデー

石垣型ワーキングホリデー
若者が海外に行き、現地で働きながら旅行をする「ワーキングホリデー」という旅のスタイルがある。
ここでは「石垣型ワーキングホリデー」と名付けて、島人の手助けをし、その見返りとして旅のコンテンツを提供してもらう旅のスタイルを提案したい。
つまり、旅行者の労働力と引き替えに、島人が格安で(あるいは無料で)島での「体験」を提供する。

島人に出会い・混ざる。そして自分で旅をつくる
例えば、畑仕事の人手が欲しい島人と、石垣の生活を深く知りたい旅行者が「出会う」。旅行者はある1日は畑仕事を手伝い、その見返りとして島人は一宿一飯を提供する。石垣の家庭料理を楽しみ、泡盛を飲んで語らう、通常の旅行では出来ない体験を、労働の見返りとして受け取る。

旅のコンテンツは、その時々で異なるだろう。今回は畑仕事だったが、次回は土産店や塩をつくる手伝いかも知れない。お礼として受け取る体験も島人しか知らない夕日のスポットや、ダイビングのレクチャーなども他にも様々なことが考えられる。単なる旅行では知り得なかった世界が、島人の生活に「混ざる」ことで広がってくる。それがガイドブックには決して載らない、リアルで気まぐれな、「島らしい」旅を創る。そこに、石垣の面白さが満ちていると思う。

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