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石垣島アースダイバー |10万年の時をかける旅

「アースダイバー」的想像力を使って10万年前の石垣島へ旅して、「知らなかった石垣島」に出会います。

▼1日目夜 「グルメ・ダイビング」
まずは石垣島の自然を舌で感じる夕食。魚介類から島野菜、石垣牛まで。難しい事は考えず、直感で選んで本能で楽しむ夜!ふう…お腹いっぱい。おや?鞄の中から色々な地図が…これに沿って明日から遊ぶの?

▼2日目 「コーラル・ダイビング」
前夜に胃袋に収まった魚たちが泳ぐ珊瑚礁を体験ダイビング。世界でも有数の多様性を誇る珊瑚礁の美しさは人生観が変わるほど。「地球上にこんな世界があったのか…」そう、あるんです!でもなぜ他の島でなく石垣島に…?旅の後半はその答えを探します。

▼3日目 「アンパル・ダイビング」
ラムサール条約で保護される「名蔵アンパル」で自然観察。なぜ石垣の珊瑚礁は豊かなのか、その答えの一つがここにあります。湿地帯とは言わば海でも山でもない、中間的な存在。砂の中に無数に生息する生物たちの働きによって、栄養豊富な水が海に流れ出ているのです。「山と珊瑚礁は切っても切れない関係、いやむしろ一体なんだなあ。だから石垣の海は豊かなんだ…」

▼4日目 「フォレスト・ダイビング」
2日目に潜った珊瑚礁が見える場所から森の中へ入って自然観察。石垣の海沿いの土地にはよく見ると急な段差や坂道があります。そして断面を観察すると、何かの堆積物が…そうか!ここは海の底だったんだ!それが長い弛緩をかけて隆起して今は陸地になっている…10万年前、美しい熱帯魚たちが泳ぎ回っていた場所を、私が今歩いている…なんだかタイムトラベルした気分だ。

▼4日目夜 「キッチン・ダイビング」
4日間、五感をフルに使って「ダイブ」してきた石垣島。到着日夜は「消費者」としてグルメを堪能しただけだったけど、最後は公設市場やゆらてぃく市場で島の食材を自分たちで選んで、宿のキッチンで自分たちで料理する。10万年前までダイブして、還って来た今だと、初日に食べたはずの食材の味も、また田違った深さをもって美味しく感じる…泡盛もちょっと苦手だったけど、不思議と飲めてしまった。ああ、そろそろ夢の中へ…今度はいつの時代へダイブしよう…?

※「アースダイバー」は文化人類学者・中沢新一氏が著作『アースダイバー』で提起しているフィールドワーク法

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