10/30 更新:応募締め切り延長!
11月6日(金)まで応募を延長しました。
現在、定員の30名を超える応募をいただいておりますが、
地域や業種の多様性をさらに広げるため、追加での応募を行っております。
新たな締め切りは11月6日(金)23:59となります。
参加を迷われている企業のみなさまからのご応募、お待ちしております。
10/21 更新: 説明会資料の公開とFAQの掲載
本ページ最下部に説明会の動画も掲載しています。あわせてご覧ください。
10/16に開催した説明会の資料をこちらにアップいたしました。
また、説明会でいただいた質問についてFAQに内容をまとめました。
プロジェクト概要
これからの時代を生き抜くために、経営にデザインの視点を。
デザインは、時代を捉え、生活者のニーズを掴み、価値を形にしていく力。
経営戦略にデザインの力を落とし込み、実践していくことが今求められています。
Dcraftは、30社の中小企業が、次世代のビジネスを牽引するリーダーとなることを目指し、経験豊富なクリエイティブディレクターや経営者を講師に招き、デザインを活用した経営手法=デザイン経営(※)の実践を支援する7ヶ月間のプログラムです。
本プログラムは、自社でデザイン経営に取り組める土壌をつくる導入支援プログラム、各企業がデザイン経営を実践するハンズオン支援プログラムで構成しています。この2つのプログラムを通して参加企業は、自社にとっての「デザイン経営」のあり方を探究し、実践していきます。
導入支援プログラムでは、様々な中小企業とデザイン導入を実践してきた講師による講義と、課題の実践と講評を通じて、自社でデザイン経営を実践する上でのデザイン・デザイナーの役割を理解し、その導入を支援します。
ハンズオン支援プログラムでは、自社分析から製品コンセプト及び事業化計画の策定まで、段階的に支援し、また、その成果を発表・テストマーティングする「テスト販売」も予定しています。
また、本プログラムでは、ビジネスモデルを更新した後、それを具体的な実行計画=事業計画書として形にするところまでを支援し、プログラム終了後も、参加企業が自走できる状態となることを目指します。
※デザイン経営宣言(経済産業省・特許庁産業競争⼒とデザインを考える研究会より提言)
※中小企業におけるデザイン経営調査報告書(制作:株式会社ロフトワーク / 協力:経済産業省関東経済産業局、公益財団法人日本デザイン振興会)
プログラムの特徴
1.経験豊富なクリエイティブディレクターや経営者が講師・メンターに
様々な中小企業とデザイン導入を実践してきた経験豊富なクリエイティブディレクターや、すでにデザイン経営を実践している経営者を講師・メンターに迎えます。
2.自社でデザイン経営に取り組める土壌をつくる導入支援プログラム
このプログラムでは、「様々な中小企業とデザイン導入を実践してきた講師による講義」+「動画配信による自社で実践する課題&ワーク」+「ゲスト講師陣よる講評」を通じて、自社でデザイン経営を実践していく上でのデザイン・デザイナーの役割を理解し、その導入を支援します。
導入支援プログラムは2週間×4テーマの合計8週間の連続講座です。自社におけるデザインと経営を考えるための濃密な8週間を過ごします。
テーマ1:デザイン経営とは & ビジョンを更新する
「デザイン経営」宣言の策定に政府委員として関わったHAKUHODO DESIGN代表の永井一史を講師に、中小企業におけるデザイン経営とは何かというところから、社内でデザインチームを構築し、未来に向けた自社ビジョンの更新まで、事業領域のリフレームを実践します。
講師:永井一史氏(株式会社HAKUHODO DESIGN代表取締役社長)
テーマ2:中小企業とデザイナーの関係性をデザインする
全国各地のクライアントと協働した経験を数多く持つ、山形県を拠点に活動するデザインチーム『アカオニ』の小板橋基希氏を講師として、企業のビジョンを体感できる工場/オフィスツアーをデザイン実践を通して、各企業のデザイン経営実践におけるデザイナーとの共創やその役割を理解します。
講師:小板橋基希氏(株式会社アカオニ 代表取締役)
テーマ3:共鳴し合う組織をデザインする
デザインをもっと身近な「みんなの力」にすることをビジョンとする『minna.inc』の長谷川哲士氏、角田真祐子氏を講師として、経営におけるデザインを組織にまで波及させるための導入を支援するプログラムを予定しています。
講師:
角田真祐子氏(minna inc. 代表取締役社長)
長谷川哲士氏(minna inc. 代表取締役)
テーマ4:ビジョンと経営と社会の接続をデザインする
国立新美術館のミュージアムショップや「Tokyo's Tokyo」など人気セレクトショップのバイイング、『燕三条 工場の祭典』などのイベントを企画・立案した実績を持つ『株式会社メソッド』の山田遊氏を講師とし、ビジョンに賛同する仲間を増やすためのプレゼンテーションのデザイン実践を通じ、ビジョンと経営と社会の接続を支援します。
講師:山田遊氏(株式会社メソッド 代表取締役)
3.メンターによる個別アドバイスのもと、デザイン経営を実践するハンズオン支援プログラム
このプログラムでは、メンターからの個別アドバイスのもと、参加企業それぞれのデザイン経営を実践していきます。導入支援プログラムで更新した自社のビジョンを、デザインの力を活用し、製品やサービスといった具体的なアウトプットとして形にするとともに、それらを実際に市場にリリースしてテストした結果を踏まえてビジネスモデルを更新していきます。
4.ビジネスモデルを更新するための充実したサポート
金融機関担当者による個別アドバイス
出資者としての目線を備えた金融機関担当者をパートナーに迎え、個別アドバイスの場を設けます。事業としての独自性だけでなく、実現可能性の観点も踏まえて、自社のビジネスモデルの更新を支援します。
オンラインコミュニケーションツール導入支援
本プログラムで使用するオンライン配信ツールZOOMの利用料の補助、また導入の支援を行います。
製品・サービスのプロトタイプ制作補助費
参加企業からの提案内容に応じて最大30万円程度の製品・サービスのプロトタイプ制作の補助を予定しています。(金額は変更になる場合があります)
経営者同士が対等に相談できるコミュニティの形成
本プログラムでは、参加企業が個別で課題を実施するだけでなく、経営の悩みを共有・相談できる交流の場を設けます。また、プログラム期間内には、デザイン経営の先行導入企業から実体験を語っていただく特別セミナーも予定しています。
実施概要
スケジュール
募集期間:2020年10月2日(金)12:00 〜2020年10月30日(金)23:592020年11月6日(金)23:59まで
※スケジュールは以下「実施カリキュラム」に記載
説明会:10月16日(金)18:00〜19:30
(終了しました)
会場
オンライン講義:「Zoom」
※講義はオンラインにて行います。新型コロナウィルス流行が解消された場合、リアル会場も併用予定です。
定員
30社
受講資格
- 製品やグラフィックのデザインを社内外のデザイナーと制作した実績があり、経営にもデザインの視点を取り入れたいと考えている中小企業の経営者の方、ならびにマネジメント層の方
- 2021年6月末日まで本プログラムに参加できる方
※止むを得ない場合を除き、本プロジェクトを途中退場することはできません - 設立3期目以上であること
- ゼミ参加者同士で切磋琢磨して、お互いを高め合っていく意思のある方
受講にあたっての依頼事項
プログラムの中では、以下のメンバーの参加を求める場合があります。
- 経営者ならびにマネジメント層の方
- 自社の製品企画・開発の担当者
- 自社の製品・サービス開発に関わっている社内外のデザイナー(※)
※3のデザイナーについては、2021年2月22日(月)~のハンズオン支援プログラム開始までにチームに参加してもらうようお願いします。
※デザイナーがいない場合は、運営事務局までご相談ください。
参加費
参加費用は一切かかりません。
ただし、止むを得ない場合を除き、本プロジェクトを途中退場することはできません。
また、この資金は中小企業庁のものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業により成り立っています。
こんな企業におすすめです
- 競合にはない自社の強みや、時代に合った新しい価値を発見したい
- 事業継承のタイミングで、新しいビジネスモデルに舵を切りたい
- OEM企業から、自社ブランドを有するODM企業に変わっていきたい
- デザイン的なものの見方や考え方を社内組織に浸透させたい
- 産地や伝統の魅力を、価値として明文化し顧客や関連事業者に伝えたい
- 顧客を単なる消費者でなく、自社の根強いファンにしていきたい
- 顧客体験を向上させるためのサービスデザインを考えたい
運営
Dcraft事務局〔株式会社ロフトワーク〕
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア8F,9F
E-mail:dcraft@loftwork.com
運営チーム
永井一史氏
(アートディレクター/クリエイティブディレクター/株式会社HAKUHODO DESIGN代表取締役社長/多摩美術大学教授TCLエグゼクティブスーパーバイザー(Tama Art University Creative Leadership Program)
)
1985年多摩美術大学卒業後、博報堂に入社。2003年、デザインによるブランディングの会社HAKUHODO DESIGNを設立。様々な企業の経営改革支援や、企業・行政の事業、商品・サービスのブランディング、VIデザイン、プロジェクトデザインを手掛けている。2015年から東京都「東京ブランド」クリエイティブディレクター、2015年から2017年までグッドデザイン賞審査委員長を務める。経済産業省・特許庁「産業競争力とデザインを考える研究会」委員。クリエイター・オブ・ザ・イヤー、ADC賞グランプリ、毎日デザイン賞など国内外受賞歴多数。著書に『経営はデザインそのものである』など。
林千晶
(株式会社ロフトワーク 代表取締役)
早稲田大学商学部、ボストン大学大学院ジャーナリズム学科卒。花王を経て、2000年にロフトワークを起業。Webデザイン、ビジネスデザイン、コミュニティデザイン、空間デザインなど、手がけるプロジェクトは年間200件を超える。グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」、素材の新たな可能性を探求する「MTRL」、オンライン公募・審査でクリエイターとの共創を促進する「AWRD」などのコミュニティやプラットフォームを運営。
グッドデザイン賞審査委員、経済産業省 産業構造審議会製造産業分科会委員「産業競争力とデザインを考える研究会」、森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す「株式会社飛騨の森でクマは踊る」取締役会長も務める。「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017」(日経WOMAN)を受賞。
小板橋基希氏
(アートディレクター・デザイナー/株式会社アカオニ代表取締役)
1975年群馬県生まれ。東北芸術工科大学卒業。大学入学とともに山形に移住。東北の「自然・暮らし・遊び・食べ物」に魅せられ卒業後も山形に定住し、2004年にアカオニを立上げる。以来、グラフィックデザインからWeb、写真、コピーワークなどのクリエイティブを駆使するデザインチームとなり、全国津々浦々に点在するクライアントの様々な要望に応えている。現在も山形市にて「アカるく すなオニ」営業中。https://akaoni.org
角田真祐子氏(minna inc. 代表取締役社長)
長谷川哲士氏(minna inc. 代表取締役)
2009年、角田真祐子と長谷川哲士によって設立。デザインをみんなの力にすることを目指し、ハッピーなデザインでみんなをつなぐデザインチーム。「想いを共有し、最適な手段で魅力的に可視化し、伝達する」一連の流れをデザインと考え、グラフィックやプロダクトなどの領域に捉われない活動を様々な分野で展開する。グッドデザイン賞、日本パッケージデザイン大賞金賞、キッズデザイン賞など受賞。武蔵野美術大学、昭和女子大学非常勤講師。
山田遊氏(株式会社メソッド 代表取締役)
南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。現在、株式会社メソッド代表取締役。2014年「デザインとセンスで売れる ショップ成功のメソッド」誠文堂新光社より発売。主な仕事に、国立新美術館ミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」、「21_21 DESIGN SIGHT SHOP」、「GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA」、「made in ピエール・エルメ」、「燕三条 工場の祭典」などがある。
二本栁友彦(株式会社ロフトワーク)
海外販路獲得を支援する経済産業省の補助事業「MORE THAN プロジェクト」、台湾の食品加工メーカーの日本進出を支援する「Taiwan Good Agriculture」、長野県諏訪市の技術発信を行う「SUWAデザインプロジェクト」、日本のスタートアップ企業の成長戦略を力強く後押しする経済産業省「J-Startup」など、官公省庁のプロジェクトを中心に企画運営を担当。
澤田哲也氏(ミテモ株式会社 代表取締役)
採用コンサルティング会社を経て、2007年 社会人教育・研修を手がける株式会社インソースに入社。5年間で述べ300社の民間企業に対して、次期経営人材育成や組織変革をテーマに人材育成プログラムの企画・設計に携わる。また、新規事業開発にも取り組み、2012年にミテモ株式会社の事業開発を担当、同年 代表取締役に就任。
オンライン教育サービスやデザイン思考をベースとした新規事業・商品開発プログラムをはじめとした多種多様な育成支援事業を立ち上げる。
また、2016年から全国各地の地方自治体との連携による事業創出・商品開発・販路開拓・デザインイノベーションのための教育事業に取り組む。2018年にはJAPAN BRAND PRODUCE SCHOOL設立。日本の地場産業や伝統工芸にデザイン・クリエイティブを取り入れ、商品開発・販路開拓を手がけるプロデューサー育成に取り組む。
山崎満広氏(都市計画家、地域経済開発家)
2012年よりポートランド市開発局にてビジネス・産業開発マネージャー、国際事業開発オフィサー歴任。ポートランド都市圏企業の輸出開発支援と米国内外からポートランドへの投資・企業誘致を主に担当。
2017年に独立起業し、地域経済開発、国際事業戦略、イノベーション・コンサルタントとして日米を中心に多くのプロジェクトを手がける。
2019年に帰国。2020年、地方の関係人口と雇用創出を見据えた、新たな旅のプラットフォームLOCAL DIVERを設立。ディレクダーに就任。
著書に第7回不動産協会賞を受賞した『ポートランド-世界で一番住みたい街をつくる』(学芸出版社)などがある。
この他にも、経営者、海外市場に詳しい専門家、デザイナーなど幅広い領域からのメンターを予定しています。
実施カリキュラム
※スケジュールは変更になる可能性があります。
※導入支援プログラム各回の2週間はその期間に講座の受講、課題の実施を行います。常時拘束されるわけではありません。
実施週 | テーマ |
募集期間: 説明会:10月16日(金)18:00〜19:30 | |
2020年11月30日(月) | キックオフセミナー |
2020年12月1日(火) | 導入支援プログラム1:デザイン経営とは & ビジョンを更新する |
2020年12月21日(月)〜2021年1月8日(金) | 導入支援プログラム2:中小企業とデザイナーの関係性をデザインする |
2021年1月18日(月) | 導入支援プログラム3:共鳴し合う組織をデザインする |
2021年2月1日(月) | 導入支援プログラム4:ビジョンと経営と社会の接続をデザインする |
2021年2月18日(木) | 中間報告会 |
2021年2月22日(月)〜 | ハンズオン支援プログラム |
2021年5月20日(木) | 成果報告会 |
2021年 | ビジネスモデル改善期間 |
※カリキュラムは変更になる場合があります。
本プロジェクトのビジョン
これまで、日本の中小企業は確固たる技術力をもとに世界に通用するものづくりを行ってきました。
近年では、その技術を活かして、現代の暮らしに合った優れた機能や個性ある意匠を施した製品を生み出しています。
しかし、イノベーションや生活者ニーズの変化が起こり続ける昨今、中小企業に求められることは、優れた製品を生み出していくことだけに留まりません。自社価値を見つめ直し、描き出したビジョンをどのような体験を通じて顧客や関係者に届け、共有していくか。さらには次世代につながる「文化」をつくっていけるかが、今の企業に問われています。
そのために、経営にデザイナーを巻き込み、具体的なモノに留まらず、組織体制や製造プロセス、価値の届け方からビジネスモデルまでを包括的にデザインしていく。これまで培ってきた技術力にデザインの力を重ね合わせ、「文化」をつくっていく。これこそが「デザイン経営」です。
Dcraft(ディークラフト)には「デザインの船」という意味を込めています。皆でひとつの船に乗り込み、ともに助け合いながら旅をし、それぞれの「デザイン経営」のあり方を追求していく。そして業界をリードする存在になっていってほしい。本プロジェクトの裏側にあるのはそんな願いです。
まだ見ぬ地平を目指す旅で、ぜひご一緒しましょう。
Welcome on board!
お問い合わせ
運営:Dcraft 事務局
〔株式会社ロフトワーク〕
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア8F,9F
E-mail:dcraft@loftwork.com