COMPETITION

審査結果

長らくお待たせしました。刺しゅうワッペンの図案+アイデアを募集した「Make it Yourself #02」の結果発表です!

今回は、絵を描くように刺しゅうする、ブラザーの職業用刺しゅうミシンPR1000eを使ってつくる刺しゅうことを想定した刺しゅうワッペン図案を募集。

審査には、セレクターとして国内外で人気の刺しゅうアーティストの高木耕一郎氏と、世界の刺しゅう文化から現代作家による刺しゅう表現まで深い造形を持っている編集者・artist in 矢崎順子氏が参加。そして、#01と同様、Fabとクリエイティブの見地からFabCafeディレクターの相樂と岩岡も受賞作品を選びました。

審査の結果、68点の応募の中から10作品・10名が受賞。刺しゅうミシン「PR1000e」を使って、アイデアの実現化とFabCafe Tokyoでの展示会を目指して制作を進めます。

審査のようす

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4名のセレクターが一同に介し、作品を見ながらディスカッションをする様子。

「図案の魅力」「アイデアのおもしろさ」「 刺しゅうミシンによる実現性」を審査基準とし、刺しゅうというメディアと図案の化学反応によって「飛躍」が期待される作品も、多く入賞を果たしました。

受賞作品

グランプリ

Aohouse 「マスコットキャラクター」

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クリエイターによる解説

輪郭はあえて作っていないです。形はひとそれぞれ切ることで、うさぎになったり、熊になったり、ねずみになったり。

講評

アイデアのおもしろさとデザインのクオリティで、満場一致で選ばれました。あえて縁を描かないことで、どんな動物にでもできる自由なアイデアが楽しく素晴らしいです。カワイ過ぎない、癖のある動物の表情も想像を膨らませてくれます。シンプルなデザインゆえに、アレに付けたいコレに付けたいと色々な用途が思い浮かびます。刺しゅう化する際は、単純にベクターのラインで制作するのではなく、アイデアスケッチで描かれている線の擦れやシャドウを機械刺繍で再現するというチャレンジをして欲しいです。(高木)

今回は、絵の魅力だけではなく、ワッペンをどのように使うかというアイディアの点も考慮されます。この作品は、絵とアイディアの両面ともに魅力がありました。ワッペンで遊ぶ、ワッペンを楽しむようなコンセプトは複数ありましたが、いくつかのワッペンを組み合わせるのではなく、一つのワッペンの絵柄だけで、幅広い遊びができるところ。また、一般的なワッペンでは、それ単体で完成度、密度の高いものが多いですが、あえてワッペンを未完成にしたという発想がユニークです。いわゆるワッペンのイメージや使い方とは違ったアイディアに惹かれました。 輪郭を好きなように切り取るほかにも、布に描いたり、手刺繍で絵を足すなど、この1つから、いろいろな楽しみ方が広がり、こどもから大人まで幅広い人が手にとって楽しむことが想像できます。Tシャツやバッグなどにつけて、ファッションとして使うこともできそうです。(矢崎)

枠の存在しないワッペン。いかなる動物にも見える目鼻口。体はすごい大きいかもしれない。もしかしたら二つの顔を持つ奇妙な生き物なのかもしれない。余白がそんな想像力を掻き立ている作品です。(岩岡)

高木耕一郎賞

二宮佐和子「CLUSTER PIECE」

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クリエイターによる解説

様々な輝きを持つクリスタルを組み合わせて、アクセサリを作ることができる。純粋、浄化、を象徴する水晶は、身につける人の身体を守り、気持ちを清らかなところへと導く。

講評

アクセサリーにするアイデア自体は他の応募作品にもありましたが、その中でもこの作品はパスできちんと描いたデザイン画で、完成度が高かったです。実際に刺繍した時にどんな感じに仕上がってくるのかが想像でき、いいものになりそうだと思いました。刺繍というメディアは、変なデザインだとすぐに野暮ったくなりがちです。このクリスタルのデザインはほどよくシンプルであり、ミュートカラーを多用した色の組合わせもきれいです。出来上がりを楽しみにしています。(高木)

矢崎順子賞

marokinoko 「Identity Wappen」

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クリエイターによる解説

ワッペン=自分自身 自分自身とは? 自分らしく生きるとは?

私は3つの難病を持っていて、見た目にはわからない。目が見えない、手足硬直、狭心症など色んな症状が一日の中で変化するも、コントロール出来ず急に倒れたり動けなくなったりすることも。まわりの人には、なかなか理解されにくく、誤解が生まれることも少なくない。社会でどのように存在できるのか。

アウェアネスリボンの様なアプローチと共に、ファッションを楽しめる事。身体と環境の変化に動じることなく、アイデンティティーを見失わずにいれる事が出来たなら、とってもハッピー☆

コミュニケーションツールとして、楽しみ&笑顔になれて、そういった身体の変化があるんだ、と周りの人に少しでも知ってもらえたなら、それはそれはとても嬉しい☆

様々な難病をはじめ、あらゆるマイノリティーの人々が持つ違和感や思想を自由にワッペンで楽しめたなら、思いがけない新たなコミュニケーションが生まれるのかも。

講評

もともと、ワッペンは、その人の所属や階級を表すものとして使われることも多く、制服や洋服などにつけることで、視覚的にその人の情報を伝えるという機能を持っています。今でも、学校の制服や軍隊、スポーツのチームなど、そうした使われた方もしていますが、その一方で、ファッションやデザインでは、意味に関わらず装飾として使われるワッペンもたくさんあります。 目には見えない病気のことを、初対面の人に言葉で伝えることはなかなか難しいことだと思います。伝えたいことをファッションに溶け込む形で、持ち歩くことが出来る、ワッペンという形態と機能を活かしたよいアイディアだと思いました。できるなら、同じ絵柄を複製できる刺繍ミシンの特長を考えて、自分以外の人でも使えるようなワッペンにするのはどうでしょうか。遊び心のある絵柄だからこそ、ワッペンに気づいた誰かが「これは何ですか?」と話しかけたり、自分からワッペンを紹介することで、会話が始まるという光景が自然に思い浮かびます。そして、自分の生活に必要なもので世の中にないものを作り出すことにも、ものづくりの意味を感じました。(矢崎)

FabCafe 岩岡賞

rikko618 「SOCKS FUSEN」

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クリエイターによる解説

靴下を履きやすいように取っ手や目印のようにつけるワッペン。子供も大人も履くのが楽しくなりそう。収納も花を植えるように楽しめそうです☆紙の付箋のように洋服の付箋としてのワッペンの提案です。


講評

なるほど。「ワッペンだからはみ出しても構わない」刺繍でなく、ワッペンであることに着目された点が新鮮です。スニーカーやブーツから飛び出す、可愛らしい様子がイメージできました。(岩岡)

FabCafe 相樂賞

kimix 「For Dreaming Girls」

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クリエイターによる解説

テーマは「For Dreaming Girls」夢見る女の子が好きなモチーフを集め、甘いけど少し毒があるものを盛り込んでいます。(06)は刺繍カラー10色分の靴下を、(10)は今時の女の子がしている髪型を5パターンほど書き起こし自分に似た女の子を購入しお家に連れて帰ってもらえたらな…と思い描いてみました。

講評

デザインのかわいさはもちろん、実際にワッペンになった様子がすぐに浮かぶ作品でした。特に好きだったのは”DEAR GIRL”。持ち物に名前を書く代わりに、自分に似せたワッペンを貼るというアイデアに心が躍りました。入学シーズンなど、たくさんの持ち物に名前を書く作業は少しめんどうに思ってしまいがちですが、こんなワッペンがあれば作業も楽しくなりそうです。ワッペンを付けることで自分自身を表現するだけでなく、ものへの愛着も湧いてくる。まさに、Make it Wappen!という今回のテーマにぴったりの作品だと思います。みんなが「自分だったらどれだろう」と選びたくなるような、幅広い展開を楽しみにしています。 (相樂)

入賞作品

スズナリ「お花畑でかくれんぼ ブラデコわっぺん」

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クリエイターによる解説

一見すると花模様ですが、よく見ると違う。色とりどりの華やかな生地に、花に隠れた動物たちが紛れています。ヒツジはナノハナに、クマはポピーの中に。

いつも身につけるから、楽しく使いたいもの。ちょっと物足りないデザインに付け足してもいいし、お気に入りの一着をさらにデコるのもあなた次第。好きなストーリーを作って遊べるワッペンです。

keiko 「にゃんこの瞳(め)」

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クリエイターによる解説

刺繍糸のキラキラ、ツヤツヤした光沢が、にゃんこの瞳にぴったり。さりげなく、いろんな場所ににゃんこの瞳を光らせます。

ラッコの「らー」 「じゃぁ、ここは?」

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クリエイターによる解説

ピザって10回言ってみて? 懐かしい、、、。

takesick 「Black Monsters」

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はやし ろみ 「ポケットからこんにちワッペン」

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クリエイターによる解説

『ポケットからこんにちワッペン』は、本体と手に分かれています。本体をポケットの中から覗かせて、手をポケットの手前につけると……ちょっと お友達の目を引いちゃうような素敵なポケットに早変わり♪

こちらは【サーカスクマver.】です。手を上げて挨拶しながら サーカスに誘っています。プレートには『circus has come to town』の文字。サーカスがやってくるような、ワクワクした気持ちになってほしいと思います。

子供の服にこんなワッペンをつけたい、と思いながら作りました。

たくさんのご応募、ありがとうございました!

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これからも、受賞作品展の情報などをおしらせしていきます。受賞した図案・アイデアたちは、どんなかたちで完成するのでしょうか…? どうかおたのしみに!

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