RED SPACEとは
社会の中で縮小・撤退・消滅の危機にある空間ー”RED SPACE”絶滅危惧空間を発見し、その価値を再考し、新たな接続を生み出すためのプラットフォームです。
現在、100以上の絶滅危惧空間を収集し、その絶滅危険度を評価・分析を行い、Webサイト上に公開しています。これは誰もが編集加筆ができるオープンなプラットフォームでもあります。
私たちの目的は、空間の収集・分析だけでなく、空間がなぜ減少しているのか、どのように変化すれば次の社会で価値のある空間に生まれ変われるのか、絶滅危惧空間への提案を集め、その実装を目指していくことです。
MUTATIONISMを目指して

RED SPACEは、「LIST」「MUTATIONS」「COLLECTIVE」という3つの段階を通じて進行するプロジェクトです。
まず LIST では、都市の中で静かに役割を失いつつある空間を収集・分析し、その分布や減少の背景にある制度、技術、社会構造を可視化します。
次に MUTATIONS では、それらの空間を次の社会に適応させるための変異のアイデアを広く募り、新たな可能性を構想します。
そして COLLECTIVE では、多様な専門家、事業者、市民とともに提案を深め、実験し、社会実装へと接続していきます。
本アワードは、この MUTATIONS の中核となる取り組みです。全国から集まる変異の提案を通じて、有望な構想を次の段階である COLLECTIVE へとつなぎ、実際の社会の中で動かしていくための起点として位置づけています。
RED SPACEが目指しているのは、建築家や専門家だけが都市を変える時代ではありません。
大量生産・大量消費を終えた社会において、都市に暮らすすべての人が、既存の空間資源を再解釈し、使い方を問い直し、都市そのものに変異を与えていく時代、 「MUTATIONISM」 を目指しています。
このアワードは、その未来をともに始めるための入り口です。

全4回の連載型アワード

2026年、RED SPACEでは 「MUTATIONS」を年間4回開催する予定です。
このシリーズは、単発のアワードではなく、絶滅危惧空間に対する新しい見方と変異の方法を社会にひらいていくための、連続的な実験の場です。
第1回はオープンテーマとし、電話ボックスやガソリンスタンド、駅舎、団地など、RED SPACEが扱う多様な空間種を対象に、幅広いアイデアを募集します。
第2回以降は、個別の空間種をテーマ化し、それぞれの空間が抱える制度・社会・技術的な背景に応じたサブテーマを設定することで、より具体的で実装可能性の高い提案を集めていきます。
4回の実施を通じて、RED SPACEの活動の周知と共感の醸成を図り、 応募作品・変異計画の蓄積、分野横断的なコミュニティ形成、 協賛・事業連携の可能性検証を同時に進め、次年度以降の本格的な研究・実装フェーズへとつなげていきます。
WIRED CREATIVE HACK AWARD 2025 特別賞を受賞
RED SPACEは、WIRED主催「CREATIVE HACK AWARD 2025」において、特別賞およびファイナリストクラブ賞を受賞しました。
電話ボックスやガソリンスタンド、駅舎など、役割を失いつつある空間を「絶滅危惧空間」として捉え直し、次の社会に適応する変異の可能性を探る視点が評価されました。
この受賞をきっかけに、RED SPACEは構想段階にとどまらず、リサーチ、展示、コンペ、社会実装へと活動を広げています。