リソグラフとは
リソグラフとは、日本の理想科学工業が開発したデジタル孔版印刷機です。マスターと呼ばれる薄い紙に穴を開けて、そこからインクが流れ出て印刷するシンプルな機械です。印刷作業の特性上、コピー機に比べて高速の大量印刷を得意とする反面、インクのかすれやにじみ、ズレが生じてしまいます。それがかえってシルクスクリーンや活版印刷にも通じる、手触り感や味わいを醸し出しています。
リソグラフでの印刷に魅力を見出し、この印刷機を「手法」として作品作りや書籍制作に用いているデザインスタジオが、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアには多く存在し、日々興味深い作品や冊子が生み出され続けています。しかし、リソグラフの発祥の地でもある日本では、作品作りとしてのリソスタジオは、まだまだ数えるほどしかありません。Hand Saw Pressは、そんな世界的な流れとリンクしながら、この機械の魅力を感じた方と共に作品を作りたいと思っています。
世界のリソグラフ・スタジオの情報はこちら
http://stencil.wiki/atlas
Hand Saw Pressとは
Hand Saw Pressとは東京の武蔵小山にある、リソグラフの印刷機とのこぎりのあるオープンなD.I.Y.スタジオです。建築家&ジャークチキンハウス「アマラブ」の菅野信介と、インテリアデザイナー「デザインムジカ」の安藤僚子、「map」&ヴィーガン食堂「なぎ食堂」の小田晶房の3人がメンバーです。リソグラフの印刷はもちろん、紙や印刷を用いた作品や雑貨/zineやフライヤーやポスター制作/木工をはじめさまざまな素材を用いたDIY製作を行なう傍ら、時折風変わりなイベントも開催しています。