COMPETITION

Sasebo Sound Chronicle Award

まちの“いま”を音で綴る。「Shoreline 混ざる、響く」をテーマに音楽作品を募集。

結果発表 2025/08/18(月) - 2025/09/21(日)

音の素材について

エントリー希望者には、佐世保でフィールドレコーディングした音を素材として提供します。こちらのページよりダウンロードした上でご活用ください。佐世保の街や風景の音を、自分なりに再構築して作品に仕上げてください。素材はあくまでインスピレーションのきっかけとして、自由に扱っていただけます。

また、フィールドレコーディングをした場所をマップにプロットしていますので、佐世保の街の風景や音を想像するときにご活用ください。

利用方法

  • 加工・編集は自由(エフェクト、ピッチ変更、カット、ループ化など可)
  • 効果音(SE)としてポイント的に使用することも可能
  • 楽曲全体の雰囲気づくりのための背景音として組み込むことも歓迎
  • 他の楽器や音素材と組み合わせても問題ありません

使い方例

  • リズムの一部としてサンプリング
  • メロディのテクスチャに変換
  • 環境音を加工して楽曲の空気感を演出
  • 無加工でそのまま環境音として挿入

音の紹介

九十九島_遊覧船内

長崎県北部に位置する佐世保市は、入り組んだリアス式海岸と緑豊かな山々に囲まれた、海と共に生きる港町です。リアス式海岸と208の島々から成る日本本土最西端の九十九島は、居住地でない島がほとんどで、豊かな自然に溢れています。縄文時代から変わらないとされている九十九島の眺め。人々は数千年前から現代まで変わらずその美しさに魅了され、その物語を引き継いでいます。

丘の上_風の音

九十九島観光公園の丘に立つと、周囲の音が遠ざかり風の存在が際立って聞こえます。微かな葉擦れや、体をすり抜ける風音が重なって、静かな広がりを生んでいます。

泉福寺洞窟のサウンドスケープ

佐世保は洞窟遺跡の数が日本一多い街です。およそ5万年前、佐世保ではこのような洞窟に人々が暮らしていたことがわかっています。佐世保は多くの地域が砂岩という地質でできており、砂岩によって、洞窟や九十九島のような珍しい地形ができました。洞窟内には蝉の鳴き声が広がり、空気が震える音と重なりあい、かつて聴こえてきたかもしれない波の音のような響きを感じさせます。

造船所の作業音

町・佐世保に息づく造船の現場。 工具の音、溶接の火花、鉄の響き。
中世では、戦国大名平戸松浦氏によって、佐世保に西洋文化が伝えられました。松浦家は海外交易によって鉄砲などの武器輸入で栄え、操船技術を駆使して佐世保と世界を繋ぐ役目を果たしました。

米海軍佐世保基地の朝8時のラッパ

近現代で東シナ海防衛のための軍港として発展した佐世保港。現在も自衛隊や米軍の基地がある一方で、造船業、漁業、観光など多様な産業が息づいています。佐世保市内で収録された、米海軍基地から響く朝8時のラッパ。 街に規則正しい旋律が響き渡り、一日のはじまりを告げます。

松浦鉄道_車内アナウンス、 松浦鉄道_踏切の音、 松浦鉄道_北佐世保

松浦鉄道は佐世保から松浦まで北に走り、南下して有田を結ぶ一両の列車。かつては炭鉱や鉱山があったとされている長崎、佐賀近辺の経済を支えました。重厚な走行音は、体力仕事である坑夫の強さを感じさせます。

外国人バー街

佐世保の魅力は、その多層的な文化と風景の重なりにあります。
アーケード商店街や老舗の喫茶店、地元の人でにぎわう朝市が並び、すぐ近くには外国人向けのショップやバー、港町らしい異国情緒も漂う市街地です。
英語と日本語が入り混じる会話、 店内から漏れる音楽や笑い声、グラスの音が、夜の路地ににじみ出ます。

佐世保バーガーを焼く音
佐世保バーガーやレモンステーキなど、個性的な食文化も豊かです。佐世保はハンバーガーがアメリカから伝来した地として知られています。ジューシーなハンバーガーを焼く音が店に響き、佐世保の街中ではやなせたかし先生がデザインした佐世保バーガーボーイが出迎えてくれます。

白浜海岸_波の音

駅前から少し歩けば、フェリーで島へ渡ったり、夕暮れの海岸線を散歩したり、山の上から街を見下ろしたりと、自然と都市がシームレスにつながるスケール感も特徴のひとつ。佐世保を代表するビーチ、白浜海岸。佐世保駅から車で20分ほどで、自然豊かな美しい海に辿り着きます。打ち寄せる波の音に、周囲の木々から響く蝉の鳴き声が混じり、夏の海辺らしい音が聞こえてきます。

朝市_ベル

朝のざわめきの中で、ひときわ通るベルの音。毎月第2・4土曜日はせりが行われ、ベルの音に導かれて、商いの空気が一気に動き出します。

朝市_漬物屋さんの会話

佐世保の朝は、朝市から始まります。早い店は朝3時から自分の好きなタイミングで開店準備をはじめます。朝の市場、漬物屋の前で足を止めた人たちが、 いつのまにか話しはじめ、 地元のことや日々のことを笑い合う時間も。

朝市_おじさんたちの会話

朝市は、売るためだけの場所ではありません。漬物屋の前で交わされる世間話、魚の鮮度を確かめる手つき、 そのすべてが生活の一部として自然に流れています。 この朝市らしさは、日常のなかに滲む人と人との時間にありました。

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