2021年5月〜6月にかけて開催した成安造形大学 × ロフトワークの特別講義「Walk a look」 。
ロフトワークのプロデューサー小島 和人 ハモニズムが講師となって、8月〜10月、6回にわたってプロジェクトマネジメントを学ぶ授業として開催されました。
半径250m圏内の、ちょっと先の未来の活動アイデアを30人の成安造形大学生が考えました。
「Walk a look」
半径250mの “あるく“デザイン
2020年に全世界を襲ったパンデミックにより価値観と行動が変容した世界。
これは、大きなインパクトによって起こった大きな変化というよりも、元々来るはずだった世界が前倒しで押し寄せたと考える声が少なく無い。これはネガティブと考えていることをポジティブに捉えることさえできれば“停滞“ではなく“進化“とも考えられると言うことではないか。
日々の暮らしであれば、飛行機や新幹線などを活用した広範囲での生活が当たり前だったが、現在では働く場所も、遊ぶことも、如何に移動を少なくコンパクトにしていくか?という観点が強く働いている。
家の前の電柱
隣のマンションの植林、オレンジ色の花が咲いている
駅前の珈琲屋の「今日の豆」
歩いたことがなかった路地の湿った匂い
三角形の公園に生えている白いキノコ
僕たちの目線は、パンデミックによって無意識に変わっていきている。
これまでは、意識して見ることが無かった“近所“を歩いてみる。
知らないつもりで歩いて見ると世界はおもしろい。
孤独じゃない
知らなかった誰かと「共生」していく住みやすさ
今回のプログラムでは、住んでいる場所から“半径250m”で、
自分と誰かが「共生」するための
“新しい歩き方のムーブメント”
を起こすためのアイデア(プロジェクト)を考える
誰の心を癒すのか
あなたが誰とやるのか
だれを巻き込めばいいのか
どの様に広がっていけばいいのか
僕たちロフトワークと一緒に考えましょう
(ロフトワーク プロデューサー / 美術作家 小島和人ハモニズム)
400文字のインスタントフィクション
妄想からアイデア発想をする。 困りごとや「課題」をスタートにするのではなく、街に「なんでやねん!」とツッコミを入れ、仲間とノリツッコミを重ねる。そして、ツッコミをしたものを解決しようとするのではなく、受け入れ、それが当たり前になっている世界を具体的に妄想して、400文字のインスタントフィクションを作る。どんな人がいて、どんな行動をしていて、そのまわりにどんな出来事が起こっているか。その、ちょっとずらした世界をリアルに想像するところから、サービスアイデアを考える授業。
このサイトでは、最終的なサービスアイデアではなく、学生たちが考えたインスタントフィクションを紹介する。 ちょっとずらした当たり前の世界の群像劇をどうぞご覧ください。 ※ 作品は「応募作品」のタブよりご覧ください。