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山は持ち歩けない
山は持ち歩けない
poem
「山は持ち歩けない」
山はもちあるけない
詩は口にくわえられる
特別なボンボン
春は持ち歩けない
春を詩の中にしまっておけば
いつでも取り出して
それを味わうことが出来る
詩はポケットに入れて
いつも持って出かけられる
淋しくなったら
立ち止まって
覗いてみれば
色とりどりの春が
薄紙に包まれたボンボンのように
並んでいる
桜色のボンボンを
一つ食べれば
甘い涙の味が
口に広がり
ふたたび永遠の春のなかに
立つだろう
poem
「山は持ち歩けない」
山はもちあるけない
詩は口にくわえられる
特別なボンボン
春は持ち歩けない
春を詩の中にしまっておけば
いつでも取り出して
それを味わうことが出来る
詩はポケットに入れて
いつも持って出かけられる
淋しくなったら
立ち止まって
覗いてみれば
色とりどりの春が
薄紙に包まれたボンボンのように
並んでいる
桜色のボンボンを
一つ食べれば
甘い涙の味が
口に広がり
ふたたび永遠の春のなかに
立つだろう
