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作品タイトル(日本語)
弱く柔らかいものを踏みつけて、それが壊れる音をきいている
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作品タイトル(英語)
Trampling on something weak and soft and listening to the sound of it breaking
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制作物のコンセプトを記載してください。
離れた場所にいる人と見る人との同期と非同期を扱った作品。視聴者は想像することしかできないので、実際に指示が出されたかどうかはわからない。この作品では、私は屋内(自分の部屋)にいたが、指示する人は私が屋外にいると誤解していた。そのため、指示には「石」「枝」「木」などの言葉が使われていた。その結果、ハンガーは木の枝になった。タイトルは山田亮太の詩「俺たちみんなでお前を許さないことに決めた」(『誕生祭』所収)から。このタイトルにしたのは、「繋がること」への希望を装うが、非対称的な権力関係に基づいて支持される側が支持する側を使役しているとも言えるこの作品の側面が魅力的に思えたから。
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制作物のコンセプトを記載してください。(英語)
A work that deals with synchronization and asynchronism between people who are remotely connected and those who watch it. The viewer can only imagine .Therefore, the viewer does not know whether or not the instruction was actually given. In this production, I was indoors (in my room), but the instructor misunderstood that I was outdoors. That is why words like "stone," "branch," and "tree" were used in the instructions. As a result, the hanger became a tree branch. The title is from Ryota Yamada's poem " We decided not to forgive you " . I chose this title because I thought it was the best word to describe this work, which pretends to be "connected" based on asymmetric relations.
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作品の素材・仕様
動画、写真
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作品の素材・仕様(英語)
Movie,Photos.
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作品のリファレンスURL
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作品の映像URL
https://youtu.be/XhZVaE6VPTA
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公式サイト、もしくはSNSのURL
https://twitter.com/yudasama27
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特別賞のテーマにどう作品が関連しているか説明文を記載
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弱く柔らかいものを踏みつけて、それが壊れる音を聞いている
この作品は、遠隔(zoom)でつなぎ、カメラをOFFにした状態で私の体の動かし方を口頭で指示してもらうという手法で制作しています。基本的に私(指示される側)は受動ですが、私がどの程度私がいる空間や環境の情報を相手(指示する側)に提供するかで相手の指示をある程度は造形できるという点で、私が強い力を持っているとも言えます。その結果、今回の制作では相手が私が屋外にいると勘違いするということが起き、そこで出てきた自然物(石、木の枝)を、私は自室のものに置き換えて行為しました。構図はこのようなものになりますが、例えば私が復唱する声と相手に指示が被ることや、ネット環境の不調や、環境音で指示を聞き取れないなどの事態が起こり、そこでは私は推測して行為します。コミュニケーションを行うことにおいての、互いの関係や夾雑物、伝達不可能性とそれを乗り越えて続けるための積極的な推測などを、この作品は扱っています。実際の動画は7分ほどありますが、一部を取り出して提出しています。