-
作品タイトル(日本語)
轟く雲
-
作品タイトル(英語)
ROARING CLOUD
-
制作物のコンセプトを記載してください。
初夏、突然の雷鳴に驚き空を見上げる。雷鳴がチカリと光を放つ。そんな時、私は高揚し、じっと魅入ってしまう。それは、今考えてみれば、子どもの頃からかもしれない。
幼少期の私は、轟く雷雲の上には美景が広がっていると考えていた。それが今の私にはとても美しい感覚だと思えた。
しかし雷雲とは、一般的に考えてみれば少しマイナスなイメージで、怖い印象を抱いている人が多いのではないかと思う。そんなイメージと、私が感じている雷雲のイメージが対なっていると感じ、表現したく思い、形にした。
本作品は、渦雷という強い低気圧や台風域内の強い上昇気流によって生じる雷をモチーフにしている。そのため渦を巻くように360度、見る角度によって違うものに見えたりする。それは形が定まっていない雲の特徴であると私は考える。ガラスは基本的にはOYFLを使用しており焼成前の石膏型の表面にパウダーを振るうことにより白を出している。そして黄色のライヘンを入れることにより、雲の中で蠢く雷を表現した。
また、花を生ける人にとって面白みを感じて貰えるようにデザインした。花器として制作し、水が最大700ml入る様になっている。雷雲をモチーフにしているため、立ち上がりが軽くなるようにデザインをし、また花器上部には穴を開けることで、花を生ける際に表現の幅が広がるように工夫した。
-
制作物のコンセプトを記載してください。(英語)
In early summer, you are startled by a sudden clap of thunder and look up at the sky. I look up at the sky, startled by a sudden clap of thunder. At such times, I am elated and mesmerized. Now that I think about it, it may have started when I was a child.
As a child, I used to think that above the roaring thunderclouds was a beautiful scene. That seemed like a very beautiful feeling to me now.
However, thunderclouds are generally considered to have a slightly negative image, and I think many people have a fearful impression of them. I felt that the image of thunderclouds and my own image of thunderclouds were on the same page, and I wanted to express it, so I gave it shape.
The motif of this work is vortex lightning, which is caused by strong updrafts of air in strong cyclones and typhoons. As a result, the work looks different depending on the angle of view, like a whirlpool. I think this is a characteristic of clouds that have no fixed shape. The glass is basically OYFL, and the white color is produced by shaking powder on the surface of the plaster mold before firing. By adding yellow lichen, I was able to express lightning stirring in the clouds.
I also designed it so that people who arrange flowers would find it interesting. It was made as a flower vase and can hold up to 700ml of water. Since the motif is thunderclouds, I designed the vase so that it stands up lightly, and made a hole in the top of the vase so that it can expand the range of expression when arranging flowers.
-
作品の素材・仕様
250×200×350(mm),10kg, ガラス(OYFL,ライヘンバッハ)
-
作品の素材・仕様(英語)
250×200×350(mm),10kg, Glass(OYFL,Reichenbacher),Vase
-
作品のリファレンスURL
-
作品の映像URL
-
公式サイト、もしくはSNSのURL
https://instagram.com/1704.ami?r=nametag
-
特別賞のテーマにどう作品が関連しているか説明文を記載
- 30
ROARING CLOUD
初夏、突然の雷鳴に驚き空を見上げる。雷鳴がチカリと光を放つ。そんな時、私は高揚し、じっと魅入ってしまう。それは、今考えてみれば、子どもの頃からかもしれない。
幼少期の私は、轟く雷雲の上には美景が広がっていると考えていた。それが今の私にはとても美しい感覚だと思えた。
しかし雷雲とは、一般的に考えてみれば少しマイナスなイメージで、怖い印象を抱いている人が多いのではないかと思う。そんなイメージと、私が感じている雷雲のイメージが対なっていると感じ、表現したく思い、形にした。
幼少期の私は、轟く雷雲の上には美景が広がっていると考えていた。それが今の私にはとても美しい感覚だと思えた。
しかし雷雲とは、一般的に考えてみれば少しマイナスなイメージで、怖い印象を抱いている人が多いのではないかと思う。そんなイメージと、私が感じている雷雲のイメージが対なっていると感じ、表現したく思い、形にした。