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作品タイトル(日本語)
Lighthouse in Living Nature
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作品タイトル(英語)
Lighthouse in Living Nature
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制作物のコンセプトを記載してください。
この作品は「自然とモノ作りが共に在る」という光景を表しています。
昨今、当然のように提唱されている「自然と共存していくこと」や「自然素材によるモノ作り」という言葉に対して、そこに「生(なま)」の自然が背景にあるのだろうかと疑問に思うことがあります。
私は毎日林業家として山中に入り木を伐ったり草を刈ったりする傍ら、空間の設計や什器、家具の制作を行う生活をしています。自分の制作においても自然の素材を使ったり自然に対して考えを巡らすことが多々ありますが、その行為と山で仕事をする時の風景をリンクさせることはとても難しいと感じています。自然という言葉がただの形骸化した言葉になっていないか、その自然は人間によって都合よくイメージされた表面的なものになっていないか、ということを問い直し、生の自然とモノ作りの関係性を考えるきっかけを与えるのがこの作品です。
立木を切り出して作ったこの形は日本の多くの住宅に使われ、汎用材として流通している寸法の角材となっています。この、作るという行為そして人の手によって作られたモノとが生の自然と切り離されることなく共に在るという光景が、我々が日々扱うものや身の周りを取り囲むものたちが本来どんな形をしてどこからやってきたのかという思考・意識を呼び起こし、それが自然への、そしてそのものに関わる他者への思慮深さ・愛情へと繋がることを期待しています。
この作品は今も、そしてこれからも刻々と情景が変化する山の中で四季を巡り、他のすべての者からの影響をゆっくりと少しずつ受け入れながら変化し、存在し続けます。ただ消費されていくのではなく他者からの、また流れていく時間の影響を受け入れながらそこに在り続けられるようなモノ作りこそがこれからの豊かさを支えていくはずです。
どこかの山中にあるこの作品が、「生」の自然そしてモノ作りの源流へと意識を導く灯台のようなものであればと願っています。 -
制作物のコンセプトを記載してください。(英語)
“Lighthouse in Living Nature” represents a scenery where "nature and making things exist together."
Today, the concepts "coexisting with nature" or "making with natural materials" are often proposed. However, I doubt if there is "living" nature behind them.
As a forestry worker, I walk into the mountains everyday to cut down trees and cut grass. At the same time, I also design spaces and make furniture and display pedestals. When I create, I often use natural materials and think about nature, but it is difficult to link this process with what I actually see in the mountains during forestry work. By questioning that whether the word "nature" has lost its substance and whether it has become superficial or being interpreted conveniently by human beings, I would like to present an opportunity through this art work to think about the relationship between living nature and making things.
The shape of this work, carved out in a tree, is often used in many Japanese houses and its dimensions are widely distributed as general-use timber. The scenery, where the making process and the thing made by humans are not separated from living nature but coexist with it, evokes thoughts and awareness towards things we use in daily lives or things around us, questioning how they originally look like or where they come from. I hope that it leads to thoughtfulness and affections for nature and others who involved in it.
“Lighthouse in Living Nature” is and will be there in ever-changing landscape of the mountain throughout the four seasons, slowly and gradually affected by all the surroundings. I believe that making things that can continue to exist while accepting affection by others and flowing time, rather than just being consumed, is what will support richness in the future.
I hope that this work located in a mountain somewhere, would be like a lighthouse to guide someone’s consciousness for living nature and origin of making things. -
作品の素材・仕様
[素材]
杉の木
[サイズ]
高さ:約6000mm
(約18mの杉を最頂部から12m切り落とし約6mの高さとしています。)
角材部:120mm×120mm
[場所]
山
地上からの高さと角材部の寸法は木の頂部、四辺を切り落とすことで日本における流通木材の寸法としています。この寸法は人や機械によって加工された製品・素材としての形を表現しています。
この作品は山の中に生えている木を根元が繋がったまま制作しています。自然と繋がったまま作品として立ち上がっていることが今回の制作で重要なことであり、そういう意味で言えば地中に潜っている根やそれを覆う土、そして周囲の木々や多くの生き物たちもが作品の一部と言えるでしょう。 -
作品の素材・仕様(英語)
[Material]
Cedar Tree
[Size]
Height : Approx. 6,000mm (20 ft.)
Cut down 12m (40 ft.) from the top of the approx. 18m (60 ft.) cedar tree.
Square Timber Part : 120mm×120mm
[Location]
A mountain
The height from the ground and the dimensions of the square timber part are the dimensions of timber widely distributed in Japan by cutting off the top and four sides of the tree. These dimensions represent the shape of products or materials that have been processed by humans or machines.
This work is made from a tree living in a mountain with its roots still in the earth. It is important for this work to stand up as an art work while remaining connected to nature. In this sense, its roots in the ground and the soil covered with and trees or many creatures around it are also a part of the work. -
作品のリファレンスURL
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作品の映像URL
https://vimeo.com/640614394
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公式サイト、もしくはSNSのURL
https://www.facebook.com/naoto.abe.9/
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特別賞のテーマにどう作品が関連しているか説明文を記載
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Lighthouse in Living Nature
「自然とモノ作りが共に在る」という光景を表す作品。
この作品は自然という言葉がただの形骸化した言葉になっていないか、その自然は人間によって都合よくイメージされた表面的なものになっていないか、ということを問い直し、生の自然とモノ作りの関係性を考えるきっかけを与える。
また、作るという行為そして人の手によって作られたモノとが生の自然と切り離されることなく共に在るという光景が、我々が日々扱うものや身の周りを取り囲むものたちが本来どんな形をしてどこからやってきたのかという思考・意識を呼び起こし、それが自然への、そしてそのものに関わる他者への思慮深さ・愛情へと繋がることを期待している。
どこかの山中にあるこの作品が、「生」の自然そしてモノ作りの源流へと意識を導く灯台のようなものであればと願っている。
この作品は自然という言葉がただの形骸化した言葉になっていないか、その自然は人間によって都合よくイメージされた表面的なものになっていないか、ということを問い直し、生の自然とモノ作りの関係性を考えるきっかけを与える。
また、作るという行為そして人の手によって作られたモノとが生の自然と切り離されることなく共に在るという光景が、我々が日々扱うものや身の周りを取り囲むものたちが本来どんな形をしてどこからやってきたのかという思考・意識を呼び起こし、それが自然への、そしてそのものに関わる他者への思慮深さ・愛情へと繋がることを期待している。
どこかの山中にあるこの作品が、「生」の自然そしてモノ作りの源流へと意識を導く灯台のようなものであればと願っている。