BlackHoleRecorder_Summary
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作品タイトル(日本語)
Black Hole Recorder
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作品タイトル(英語)
Black Hole Recorder
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制作物のコンセプトを記載してください。
【コンセプト】
「好奇心は、未来より先にある。」
一見役に立たないけれど、人の心をインスパイアするプロトタイプ。
【なにを】
ブラックホールに大容量の情報を保存できる「Black Hole Recorder」という遠い未来のデバイスを空想・デザインした。ブラックホールの内部構造を記述した最新の科学論文をもとに、遠い未来の「ブラックホール工学」を空想し、莫大な情報量の音声データをブラックホールに保存できる蓄音機型デバイスとしてデザインを具現化した。
【なぜ】
一見「役に立たない」基礎研究が、遠い未来にイノベーションを起こしうる可能性を可視化することを目的としている。
未来は、誰にも予測できない。たとえば相対性理論は発表当時何の役に立つのかわからなかったが、約100年が経った現在、GPSのズレの補正に応用されている。そして、アインシュタインはGPSの開発に役立てるために相対性理論を研究した訳ではない。
未来を一変させるかもしれない新しい理論や仮説も、いまはまだ何の役に立つかわからない。いまの私たちにわかるのは、その未来への可能性は「未知への好奇心」によって切り拓かれていく、ということだけ。特にいまの時代は、未来の不透明さが増⼤していると⾔われる。そこで私たちは、⽬先の有⽤性だけに⽬を奪われるのではなく、好奇⼼に従って未来の可能性を創造することが⼤切だと考え、このプロトタイプをデザインした。
【誰のために】
遠い未来の人類のために。地球から一番近いブラックホールは約1,000光年先にある。この理論の研究が進んでも、その実証のためにブラックホールに人類が到達する頃には、私たちは全員死んでいるだろう。しかし、1,000年後の未来を変え得る「一見役に立たない」科学の現在価値を考えることは、科学と社会との関係性を考え直すきっかけとして、現代の私たちにとっても意味があると考えている。 -
制作物のコンセプトを記載してください。(英語)
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作品の素材・仕様
本体寸法:高さ630mm/幅350mm/奥行き350mm
音声を取り込むホーン部分はABS樹脂に可視光を限りなく吸収する黒色塗装(アクリル水性塗料:黒色無双)を施しています。
ホーンを支え、音声を録音する機構を内包する台座部分はナラ材で構成し、鉄分の酸化によって木材を黒く染める鉄媒染という手法で深い黒色に着色しています。
約90年前にオーディオ機器に使用されていたアルゴンガス入り整流管(CK1006)を、ブラックホールが中に収められたデバイスに見立てて使用しています。
44粒のLEDインジケータはマイコン制御され、データ容量の推移や機器の状態を示します。 -
作品の素材・仕様(英語)
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作品のリファレンスURL
https://ent.box.com/s/0po2snk5wrvfi59139lv040lmud2rvgn
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作品の映像URL
https://vimeo.com/640884932
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公式サイト、もしくはSNSのURL
https://uselessprototyping.jp/blackholerecorder/
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特別賞のテーマにどう作品が関連しているか説明文を記載