バイオマスプラスチック糸のジャカードプリーツ

京都府北部、丹後地域で西暦1720年に創業された丹後ちりめんは、糸を強く撚る技術や紋様を織り込む技術により、織物にしなやかさや美しさを表現しており、300年に渡って日本の和の文化を支えています。
これらの緻密な技術は絹以外のマテリアルに転用することが可能であり、アレンジして組み合わせることで、織物素材に伸縮性や多層構造といった機能を付与することができます。今回はこれらの技術をバイオマスプラスチック糸に応用し、強く撚った糸でバイアス柄を二重織りすることで、プリーツ構造と伸縮性を表現しました。
いつかある日、分解が始まってぼろぼろになるため、市場に流通させるにはリスクが非常に高く、素材の画期的な活用方法を模索しています。
この素材は、ジャパン・テキスタイル・コンテスト2021でエコロジー賞を受賞しました。