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“めっき”がつくりだす金属の抽象画 -mystic error-

絵の具が混ざり合い、滲んだような表情。
抽象画を思わせるその色・模様は、自然の風景など別の何かを連想させます。

この色の正体は全て金属、もしくは金属が酸化して生まれた色です。
上部のシルバーと下部のブラックはニッケル、中央部のピンクとオレンジが銅、
さらに中央部のまだらな色は銅が酸化したことで現れた色です。
金属特有の反射も見られ、角度が変化することによって現れる異なる表情が深みを感じさせます。

この表情はもともとめっき工場の規格外品で、
私たちにとって価値がないと思われていたもの(=error)でした。

あるとき規格外品置き場に捨てられていたそれが“美しい”ということに気がつきました。
私たちはここで発見した“美”に可能性を見出し、
この表情を再現することで新たなマテリアルとして活用することを試みています。

混ざり合い、滲んだ表情の金属

着目した規格外品の一例

時計の文字盤のマテリアルとして

多様な表情が作られる

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