大日本マニフェスト

日本には、日常生活における礼儀作法や常識と呼ばれるものが数え切れないほどある。人間関係を円滑にするために培われてきた知絵や、社会をより確実に管理するために用いられた思想など、歴史を見渡せば、より本質的なものが見えてくる。しかし、多様な価値観や生き方が認められるべき現代においても、そのような礼儀作法が「常識」として形骸化したまま残っている現象が見られる。本作品は、形式的な「常識」から逃れられない、現代人を描いたものとなっている。

本作品で用いられるパワーポイントは、パフォーマーが「自分の生き方」と「社会からの期待」を重ね合わせて見えた齟齬を表現することとしている。基本、パフォーマーが拠点を置いている国の「常識」に挑戦を挑む形を取り、その都度、題名が変わる（例：アメリカ在住の場合は大米国マニフェスト等）。