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VIDEO HYPE : World Wide Wide
VIDEO HYPE: World Wide Wideは、若い世代の2人のアーティスト、岡本斗志貴と中川慎之介による、インターネットをテーマにしたWeb作品です。1990年代から2000年代のインターネットを取り巻くカルチャーを現代に再提示し、承認欲求のマシンと化したインターネットから、自由な広場への回帰を模索します。
私たちが幼い頃見ていたインターネットには、冒険のような楽しさがありました。ハイパーリンクで好きな場所へ飛び回り、色々な情報と出会う。Webサイトに残った足跡から、誰かの存在を感じる。それは人間的な営みです。インターネットは本来、国境や文化を超え、人々が自由に行き交う創造的な場所でした。しかし現在は巨大なテック企業によってパーソナライズされたコンテンツが支配し、ユーザーは自らの興味の狭い空間に閉じ込められています。かつてナムジュン・パイクがテレビを「国境や文化を超えて人々が繋がれる希望」として提示したように、メディアは人間の使い方によって変容します。私たちは、インターネットを広大な広場と捉え、人々が自由にコミュニケーションを取り、創造的に遊びを共有できると信じています。
ブースには一台のブラウン管コンピューターが展示され、私たちが作成したWebサイトが表示されています。鑑賞者はマウスを使用してサイト内を探索することができ、壁のQRコードからスマホでアクセスすることもできます。Webサイトは90s-00sの時代感を彷彿とさせ、サイト内に散らばった様々なリンクや、GIFや隠しページ等を自由に探検することができます。さらに、同時に接続している他者から自分の画面が遠隔操作されたり、同時に複数人接続していないと現れないページがあったりと、お互いの存在を感じながら、共同体験と遊びが生まれる、ワクワクするWebサイトです。この体験を通して、鑑賞者がインターネットが持つ本来の自由と創造性を思い出し、現状を自覚させる試みです。
サイト内で使用されるオリジナルの3DCGや2DアニメのGIF画像を中川慎之介が描き下ろし、Webサイトのコーディング・実装を岡本斗志貴が担当しました。
この作品は、2024年5月、表参道スパイラルで開催されたSICFにて初めて展示し、当日は会場のブラウン管コンピューターと、来場者のスマホ、そしてどこからアクセスしているか分からない誰かによって、サイト上でさまざまなコミュニケーションや偶発的な遊びが起こりました。インターネットの本来の面白さを思い出した、というポジティブな反応が多く得られ、私たちの目指している事が間違っていないと、自信を強める機会となりました。
私たちが幼い頃見ていたインターネットには、冒険のような楽しさがありました。ハイパーリンクで好きな場所へ飛び回り、色々な情報と出会う。Webサイトに残った足跡から、誰かの存在を感じる。それは人間的な営みです。インターネットは本来、国境や文化を超え、人々が自由に行き交う創造的な場所でした。しかし現在は巨大なテック企業によってパーソナライズされたコンテンツが支配し、ユーザーは自らの興味の狭い空間に閉じ込められています。かつてナムジュン・パイクがテレビを「国境や文化を超えて人々が繋がれる希望」として提示したように、メディアは人間の使い方によって変容します。私たちは、インターネットを広大な広場と捉え、人々が自由にコミュニケーションを取り、創造的に遊びを共有できると信じています。
ブースには一台のブラウン管コンピューターが展示され、私たちが作成したWebサイトが表示されています。鑑賞者はマウスを使用してサイト内を探索することができ、壁のQRコードからスマホでアクセスすることもできます。Webサイトは90s-00sの時代感を彷彿とさせ、サイト内に散らばった様々なリンクや、GIFや隠しページ等を自由に探検することができます。さらに、同時に接続している他者から自分の画面が遠隔操作されたり、同時に複数人接続していないと現れないページがあったりと、お互いの存在を感じながら、共同体験と遊びが生まれる、ワクワクするWebサイトです。この体験を通して、鑑賞者がインターネットが持つ本来の自由と創造性を思い出し、現状を自覚させる試みです。
サイト内で使用されるオリジナルの3DCGや2DアニメのGIF画像を中川慎之介が描き下ろし、Webサイトのコーディング・実装を岡本斗志貴が担当しました。
この作品は、2024年5月、表参道スパイラルで開催されたSICFにて初めて展示し、当日は会場のブラウン管コンピューターと、来場者のスマホ、そしてどこからアクセスしているか分からない誰かによって、サイト上でさまざまなコミュニケーションや偶発的な遊びが起こりました。インターネットの本来の面白さを思い出した、というポジティブな反応が多く得られ、私たちの目指している事が間違っていないと、自信を強める機会となりました。