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Meidai LinkT Project

その他
「Meidai LinkT Project」は、2025年春に実施された名古屋大学のシンガポール短期研修に参加した、6学部15名の学生が主体となって立ち上げたプロジェクトです。企画・デザイン・広報・製造パートナーとの交渉に至るまで、すべて学生自身が担当し、“名大らしさ”と“学生の想い”が詰まったオリジナルTシャツを、クラウドファンディングを通じて製作・配布することを目指しています。

本プロジェクトのきっかけは、研修中に訪れた現地大学での体験にあります。洗練された大学Tシャツやグッズがキャンパスに広がり、在学生・教職員・留学生にまで愛用されている姿を目の当たりにし、それが大学への誇りや愛着を育て、ブランド価値を高めていることを実感しました。私たち自身も自然とそのTシャツに袖を通し、一体感を得た経験から、「名大にも同じような文化があってほしい」という思いが生まれました。

本プロジェクトでは、「名大への誇りや思い出を日常で纏える」ことを目指し、以下の2つのコンセプトを軸にTシャツを制作しています。
•知と誇りをまとう:名古屋大学の理念や歴史、知の営みを象徴するデザインを通して、大学への誇りを可視化する。
•つながる:学生・教職員・卒業生が世代や立場を越えてTシャツを通じてゆるやかにつながり、大学コミュニティの一体感を醸成する。
私たちが目指すのは、単なる記念品の作成ではなく、Tシャツという日常的なアイテムを通じて、大学への愛着を深める文化的なきっかけを生み出すことです。Tシャツを身に纏うことによって、学生は帰属意識と誇りを持ち、教職員・卒業生とのつながりを実感し、それぞれが大学の魅力を社会に向けて発信する存在となります。
さらに今回のTシャツには、タキヒヨー株式会社およびキンコーズ・ジャパン株式会社の素材循環スキーム「NO WASTE PROJECT」から生まれたサステナブル素材「ROOPS」を使用しています。環境にも配慮した製品づくりを実現し、サステナブルな取り組みとしての社会的意義も兼ね備えています。
大学が「選ばれる時代」となった現在、学生自身が大学の魅力を主体的に発信することの重要性はますます高まっています。本プロジェクトは、名古屋大学のブランド価値を日常に根付かせ、新たな大学文化を形成することを目的とした、学生発の挑戦的な取り組みです。

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