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echoes

その他
制作にあたり、佐世保の「地形」について考えました。
佐世保をイメージした時にまず思い浮かんだのは、そこが海と大陸の混ざりあう場所であるということ。九十九島をはじめとする複雑で長大な海岸線は幻想的で、展海峰から見渡す無数の島々は、大陸と海が切り離された痕跡を想起させ、果てしない時の流れとともに地球そのものを強く意識させられます。大陸の上で暮らしているという事実を肌で感じることで、計り知れない時間と空間の広さを味わうことができます。これは、佐世保の「地形」があってこその体験だと捉えています。

そしてその幽玄な感覚は、佐世保の街並みにも反映されています。時間の尊さを感じることができるような、他の土地にはない趣を生みだす景色が広がり続けています。

本作はそうした無数の広がりと、それを見つめる「私」とが重なりあう感覚を音で表現しました。

https://on.soundcloud.com/kmVEJuefnc3NxrBAIE

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