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ripples

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ripples

海と陸が出会う、波打ち際(Shoreline)に寄せては返す漣。
漣のことを英語で「ripples」と訳すことができます。

深く入り込んだ湾による独特の地形により海軍工廠の施設ができ、またその後の歴史の中で様々な変革を重ねてきた街、佐世保市。
この地で生まれ育った私が、海や港、砂浜、島などの景色が個性的なものであったと知るのは、外の街で暮らす機会が来たときでした。

例えば、幼い頃から私の知っている海というものは内海の穏やかな波の寄せては返す場所でした。
別の街で外海の波の荒さを知ったとき、驚いたのを覚えています。

漣が寄せては返す波打ち際は多様な生物の宝庫です。
海の生き物も、陸の生き物も、風を掴み飛ぶ鳥も、全てがそれぞれのリズムで存在しています。

今回は私が当たり前のものとして認知していた、穏やかな佐世保の波打ち際(Shoreline)を今一度客観的に見つめ直し、楽曲制作の根幹に据えて制作しました。

穏やかに繰り返す波の音をリズムの主軸に、シンプルな4つの音符でループする。
様々な気候や積み重ねてきたこの街の歴史をなぞりながら、次の未来へ進んでいくイメージで作曲しました。

https://on.soundcloud.com/Kajj3C9YCljXy6V9eY

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