- 48
sasebo/tone/melody
https://on.soundcloud.com/3I8I4fH27ueRiueNHu
フィールドレコーディングは想像よりも遥かに土地柄が表面化し得ない手法です。今回であれば車内/船内アナウンスや音具の鳴り、日常会話の訛り/ニュアンスが録られているような物以外は、その音要素だけでこれが佐世保の音、という風に認識することは通常では困難でしょう。ここで顕著に現れるのは、録音した人間が何を聴いていたか、という点です。
それを踏まえた上で制作に向かったところ、今回の音素材は「Shoreline 混ざる、響く」というアワードのテーマを介すると、それぞれが混ざり合い結びつくことで佐世保の土地を見聞きしたことある人のどこかしらの無意識に響く様な、固有の特色があるマテリアルなのではないか、という興味関心が生まれてきました。
そのため今作は提供された全ての音素材を作品内に取り入れています(デモ内はその限りではありません)。
主軸となるリズムの提示のために反復させたり、アクセントとして用いるために加工して用いている素材もありますが、どの素材も必ず一回はほぼそのままを作品内に配置しています(EQや音量調整等で聞きやすくするための加工は施しましたが)。
その上で音楽作品としてある程度のシルエットを担保するために、3〜5音程度を行き来するミニマルな展開のピアノを全体の中心に据え、いくつかの金物の音を配置していますが、これは聴き心地を担保するためのマクガフィンにすぎません。
作品の根幹となるのは素材同士がピアノの進行と共に満ち引き、切り替わり、干渉し、混ざり合うことで発生する音響であり、佐世保の共同的な想起と実在を結びつけるファクターになり得るかもしれない音の提示です。
フィールドレコーディングは想像よりも遥かに土地柄が表面化し得ない手法です。今回であれば車内/船内アナウンスや音具の鳴り、日常会話の訛り/ニュアンスが録られているような物以外は、その音要素だけでこれが佐世保の音、という風に認識することは通常では困難でしょう。ここで顕著に現れるのは、録音した人間が何を聴いていたか、という点です。
それを踏まえた上で制作に向かったところ、今回の音素材は「Shoreline 混ざる、響く」というアワードのテーマを介すると、それぞれが混ざり合い結びつくことで佐世保の土地を見聞きしたことある人のどこかしらの無意識に響く様な、固有の特色があるマテリアルなのではないか、という興味関心が生まれてきました。
そのため今作は提供された全ての音素材を作品内に取り入れています(デモ内はその限りではありません)。
主軸となるリズムの提示のために反復させたり、アクセントとして用いるために加工して用いている素材もありますが、どの素材も必ず一回はほぼそのままを作品内に配置しています(EQや音量調整等で聞きやすくするための加工は施しましたが)。
その上で音楽作品としてある程度のシルエットを担保するために、3〜5音程度を行き来するミニマルな展開のピアノを全体の中心に据え、いくつかの金物の音を配置していますが、これは聴き心地を担保するためのマクガフィンにすぎません。
作品の根幹となるのは素材同士がピアノの進行と共に満ち引き、切り替わり、干渉し、混ざり合うことで発生する音響であり、佐世保の共同的な想起と実在を結びつけるファクターになり得るかもしれない音の提示です。

