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箱海 – Hakoumi
Art is a present — 贈り物であり、今この瞬間を表現するもの。
私はこれまで、和紙や布を通して「海」「花」「四季」など、自然をテーマに制作してきました。
20歳のとき、母の故郷・徳之島の海で見た“水面に上がる泡の光”が祈りのように感じられた瞬間から、
“自然と人とのあいだに生まれる記憶”を作品として形にすることを続けています。
大学時代に制作した《箱海》は、和紙の透ける光と揺らぎを通して
「海を箱の中に閉じ込める」ように表現したインスタレーション作品でした。
しかし当時は理想とする展示環境が整わず、心の中に“未完成の海”として残りました。
現在、私はComone_半地下の交流空間を利用しています。
ここでは学生や地域の方など、さまざまな人々が行き交い、語らい、学び合っています。
朝の自然光と夜の照明が照らす静けさ、地上ではない空間、そして人が自然に交わるような空気に触れたとき、
「ここなら、過去の作品を“今”として再び表現できる」と感じました。
和紙の柔らかさと透ける光を生かし、
アナログとデジタル技術(3Dプリント)を融合させ、
空間そのものが“海”になるようなインスタレーションを構想しています。
レポートを書いたり、友人と語り合ったりする日常のなかで、
ふと見上げたときに静かに光が揺らいでいる——
そんな“present(今という贈り物)”のような時間をComoneを訪れる人に届けたいです。
Art は「わざわざ見に行く特別なもの」ではなく、
日常にそっと寄り添い、暮らしの中で呼吸するように存在してほしい。
展示の最終日(成果発表)には、来場者とともに作品を少しずつ解体し、
小さな和紙片を「今を生きる贈り物」として持ち帰ってもらいます。
それは、私の創作の根にある想い——
present:「今」を「贈り物」するということ。
《箱海》は、20年前の“未完成”を、今この場所で、
人と人とがつながる“海”として完成させるプロジェクトです。
私はこれまで、和紙や布を通して「海」「花」「四季」など、自然をテーマに制作してきました。
20歳のとき、母の故郷・徳之島の海で見た“水面に上がる泡の光”が祈りのように感じられた瞬間から、
“自然と人とのあいだに生まれる記憶”を作品として形にすることを続けています。
大学時代に制作した《箱海》は、和紙の透ける光と揺らぎを通して
「海を箱の中に閉じ込める」ように表現したインスタレーション作品でした。
しかし当時は理想とする展示環境が整わず、心の中に“未完成の海”として残りました。
現在、私はComone_半地下の交流空間を利用しています。
ここでは学生や地域の方など、さまざまな人々が行き交い、語らい、学び合っています。
朝の自然光と夜の照明が照らす静けさ、地上ではない空間、そして人が自然に交わるような空気に触れたとき、
「ここなら、過去の作品を“今”として再び表現できる」と感じました。
和紙の柔らかさと透ける光を生かし、
アナログとデジタル技術(3Dプリント)を融合させ、
空間そのものが“海”になるようなインスタレーションを構想しています。
レポートを書いたり、友人と語り合ったりする日常のなかで、
ふと見上げたときに静かに光が揺らいでいる——
そんな“present(今という贈り物)”のような時間をComoneを訪れる人に届けたいです。
Art は「わざわざ見に行く特別なもの」ではなく、
日常にそっと寄り添い、暮らしの中で呼吸するように存在してほしい。
展示の最終日(成果発表)には、来場者とともに作品を少しずつ解体し、
小さな和紙片を「今を生きる贈り物」として持ち帰ってもらいます。
それは、私の創作の根にある想い——
present:「今」を「贈り物」するということ。
《箱海》は、20年前の“未完成”を、今この場所で、
人と人とがつながる“海”として完成させるプロジェクトです。

